過去の投稿に画像リンク切れ多数ありご迷惑おかけしています.

統計リテラシー

統計学

ウィルス感染症対策と統計リテラシー

このブログでは,JMPや統計学,データサイエンスに絡むネタに限定して,基本的に時事ネタは扱わないようにしていましたが,先週に続いて本日も新型コロナウィルス感染症についての雑記となります.統計リテラシーにも少しだけ絡むのでお許しください.(そういえば,以前これからは統計リテラシーを今後は統計思考と呼ぶことにするなんて書きましたが,それでは通じない人が多いので,また統計リテラシーに戻そうと思ってます.) 未だに一部のマスコミでは新型肺炎と呼んでたりしてますが,既にウィルスによる感染症ということが確定しているし,肺炎の症状がない感染者も出ているのですから,新型肺炎という名称を報道で使い続けるのは意...
JMP

新型SERSの流行をJMPでみる

ドラッグストアでマスクが売り切れたりして,世間も騒がしくなってきました.今でもマスコミでは新型肺炎などと呼んでいますが,原因不明の段階ならばともかく,ウイルスが特定された現在は,新型コロナウイルス(因みに正式名称は2019-nCoV)による重症急性呼吸器症候群(Severe acute respiratory syndrome)いわゆるSARSと呼ぶべきでしょうか.特に感染症の場合,病名は重要だと思います.それによって一般人の知識が集積しやすくなるからです.ノロウイルスがいい例ですね.今回の感染症も,新型肺炎などではなくSARSの再来と捉えるべきで,区別する必要があるならば前回のはSERS20...
JMP

初JMP

良い天気に恵まれた新年でしたが,明日は寒の入りということもあって,だんだんと冷え込んできました.まだインフルエンザも流行っているので,皆様もお体に気をつけて仕事始めをお迎えください. インフルエンザといえば,昨年のブログは会社のインフルエンザ対応マニュアルに「罹患の疑いあるときは早期に医療機関を受診させること」などとあるのは合理的でないなどと書いて締めくくりましたけれど,私は日本でやっていることがなんでも非合理的だなどとは思っていません.ですが,日本的なやり方は検証する必要があると考えています.本日はその話を. インフルエンザの合理的な対策は何かといえば,ワクチンの接種の一択です.そ...
統計学

統計リテラシーと統計思考

このブログでは「統計リテラシー」という言葉を使ってきました.その名を冠したセミナーなどを実施していて今更なのですが,ここのところ,改めて「統計リテラシー」とは何かと考えています.Googleで『統計リテラシー』と検索すれば,おそらくトップに総務省統計局の『なるほど統計学園高等部』 がヒットすると思います.私見ですが,ここに書かれているのは,統計リテラシーというよりも,むしろデータリテラシーと呼ぶべきものです.試しにこの文章の「統計」を「データ」に置き換えてみてください.なんかしっくりきませんか? 「データは事実をできるだけ客観的に捉えられるように作成されたものでなければなりません。また、デー...
JMP

JMPとアクティブ・ラーニング

昨年も同じネタを書いたのでよく覚えているのですが,11月1日は紅茶の日でした.先週はSummit直後だったので書きそびれてしまいましたが,今年も紅茶協会が紅茶はインフルエンザ予防に効果あるというツイートが流れてました.今年は「無責任なこと言うな」とか「誇大広告ではないか」などと言う反応もあって,去年と違ってプチ炎上したので,統計リテラシーを備えた方々が増えてきているのかも知れません.とは言え,これが雑誌や新聞などのメディアに取り上げられると,もはや疑うことをしない方々もネットでは多くいらっしゃるのも事実です. 私は統計リテラシーのセミナーを色々なところでやっているのですが,この紅茶の...
統計学

シロかクロか

しばらく前に書いたグラフの記事「JMPのグラフは地味なのか?」では,陸上女子の100mの世界記録を題材にとりました.そのとき,たまたま陸上女子のキャスター・セメンヤさんの記事を読んでいたというだけの理由だったのですが,いろいろデータを弄っていてジョイナーのドーピング疑惑に気付き,これは面白いかもと思い執筆中の書籍でデータ視覚化のネタとして取り上げることにしました.乞うご期待ください. 競技中の薬物使用は古代ギリシャにもありましたし,ライバルの闇討ちまでしたそうですから,勝つために手段を選ばないアスリートは昔からいたようです.自ら知らずしてドーピングされて組織の犠牲となった選手も...
JMP

グラフの話は続くよ

ここ暫くグラフの話が続いていて,そろそろ飽きてきました.違う話題に切り替えたいのですが,前回のお話で訂正しなければならないことがあるので,今週もグラフ背景の続きです.グラフビルダーでグラフ背景に画像を貼り付ける方法をお話しした際,分析プラットフォームのグラフでは貼り付けることはできるけれど,グラフサイズ一杯に引き延ばすコマンドがないので工夫が必要だと書きました.具体的には先に画像サイズを調整するなどの工夫をすれば良いわけです.ですが,JSLを使うとこのようにできることが判明しました. このヒストグラムは「一変量の分布」で作成したものです.参考までコードを以下に示します.あくまでも機能検証...
JMP

JMPのグラフ背景に画像を貼る

先日,某所で質問を受けました.それに関連して,少し前に書いたJMPの棒グラフの色を変える話の続編を「JMPのグラフ背景に画像を貼る」としてお話しします.質問というのは,グラフの背景に描画データにマッチしたグラデーションを入れたいというものでした.今までそのような必要性を感じなかったので,その場ではお答えできなかったのですが,結論から言うとJMPのグラフ背景に画像が張り込めるので,その機能を使えば可能です.このテクニックを応用すると,例えばこんな感じのグラフが書けます. このJMPくんは『統計的問題解決入門』の原稿に使ったそのものの画像なのでサイズが小さく,グラフ全体に引き伸ばしたのでボケてしま...
JMP

JMPで高齢者ドライバー問題について考える

高齢者の交通事故がニュースになりました.自分でも自転車に乗るので真っ二つになったフレームを見たときは冷や汗が出ました.連休間近の事故に犠牲者はもとよりご遺族のご無念痛み入ります.この報道で,改めて高齢者ドライバーへの風当たりが強くなっていますが,JMPerのわたしたちとしては冷静にデータをもとに思考すべきです.警視庁の交通事故統計表をもとに自ら分析されている方もネットで見受けたりしたので,わたしもちょっとやってみました.最初に結論(というか途中結果)を提示します.というのも,bloggerに越してからできるだけ冒頭にグラフィックスを出すことにしているからなのですが.このグラフについては以下で説...
JMP

色々なグラフ

先週はグラフの色についてお話ししました.もう一段上を目指すべきとも.たいしたことでもないので一言でいいます.視覚化のためのグラフ限定ではありますが,グラフに色をつける際には色の三属性を押さえておくと良いということです.色の三属性とは色相,明度,彩度のことです.具体的には,色相を変えて配色するのであれば,明度や彩度にも気をつけた方が良いということです.例えばこちらのグラフを見てください. この二つはサンプルファイルの「iris.jmp」を元に描いた円グラフです.上がデフォルトのカラーで,下がそれを二値化したものです.色相が異なる三つの色のうち青系とと赤系の色の明度が近いた...
JMP

JMPのグラフは地味なのか?

ブログ移設してゴタゴタしております.皆様にもお手を煩わせて申し訳なく思っていますが,あちらのブログは使いにくかったことを引っ越してみて改めて認識しました.たいしたカスタマイズはできませんけれど,こちらでは思い切りシンプルにしてみましたが,いかがでしょう.さて「DOEを成功させるためのヒント」の続きを書いている途中だったということは覚えてはいるのですが,JMPer’s Meetingで確か7つあげたヒントがどれだったか忘れてしまっていて,思い出せないでいます.そこで,本日は先週の棒グラフの記事で書き忘れたことがあったので,次のエクセルのグラフを題材にします. マスコミが怪しいグラフを使う...
JMP

正しい棒グラフ

先々週の記事でグラフビルダー の「区間」ドロップゾーンのお話をしたかと思うのですが,そこでこのグラフを使いました. このとき「因みにこの棒グラフそのものは参考までに載せましたが,こういうグラフは書いてはいけません.JMPではデフォルトではこのようなグラフは描けません.なぜだかはお分かりですね.」と書いたのですが,このことにお問い合わせをいただきましたので,本日はその話をさせてください. こうして誰が読んでいるかもわからないブログを毎週書き続けているわけですが,何か反応あると素直に嬉しいですね.こちらのブログでは,コメント欄はページの一番下の目立たないところに移動しましたので,連絡手段と...