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Discovery Summit Japan 2018

覚え書き

 2018年11月16日(金)に例年と同じグランド・ハイアット東京で,今年もDiscovery Summit Japan 2018が開催されます.去年のDiscovery Summit Japan(以下DSJ)は口頭発表に加えてポスターまでも欲張って妙に慌ただしかったせいか,私にはなにか最近の出来事のようにも思えます.それで,もうそんな時期かと軽く驚きましたけれど,発表の申し込みが開始されました.申し込みサイトはこちらです. 申し込み期限は2018年5月31日(木)17:00となっていますので,あと一月半ありますから,連休中に構想を練る時間もあります.特に産業分野からの申し込みをお待ちしています.

というのも,私は今年もコミッティのメンバーを拝命していて,私の昨年の発表の冒頭にお話ししましたように,DSJでも米国並みにもう少し産業分野をからの発表を多くしたいと画策しているからです.去年は特に顕著でしたが,例年DSJでは医薬分野からの発表が盛んで羨ましいかぎりです.医薬分野では,StatViewというMacで有名な統計ソフトがあったのですが(後にWindows版もできましたけど),このソフトは医薬・生物関係の分野で人気がありました.因みに,同じ頃SPSSは社会科学分野で主流だったように思います.そのStataViewはver.5を最後にSAS社に買収されてクローズした経緯があります.その際に多くの医薬分野のユーザーがJMPに鞍替えしたため,JMPにはそもそも医薬関係のユーザーが多いのではないかと推察しています.
そうはいっても,この事情は米国も同じなので,DSJでの発表件数の日米間の差は単に日本の産業分野に元気がないことの表れなのかもしれません.社外発表の敷居が高いという日本の産業分野の事情もあるでしょう.もちろん,社外発表についてはいろいろと決まりがあるのはどこも同じですが,いろいろな場で技術者の皆さんとお話しして思うのは,産業分野では会社側だけでなく発表者も社外発表のメリットを正当に評価できていないように思います.
メリットはいろいろあります.ここでそれを話すよりも体感したほうが早いです.端的にいうと,いつかやらなければならないと思っていたこと(やりたいと思っていたこと)が,確実に進みます.自分を追い込むこと以外にも,発表したいアイデアが確実に改良されます.アイデアがあれば,まずは申し込んでみてください.データそのものや事例の詳細は開示する必要ありません.むしろある程度一般化して話していただいた方がありがたいくらいです.応募に必要な情報は,発表タイトル(50文字以内)発表者プロフィール(250~500文字)に加えて,発表概要を250~500文字でお願いしています.内容は学会発表と違ってDSJはJMPユーザーの集いですから,論文の査読のようなことはしません.我々コミッティの役目はあくまでも内容をチェックして,偏りのないプログラムを構成することです.コミッティとしては,よほどのことがない限り発表の申し込みを採択はすれども棄却することはありません.但し,発表の枠はありますから定員はあります.それをオーバーした場合,ポスターに回っていただけるかをお願いすることはあるかもしれません.
申し込んでみたいという方がいらっしゃいましたら,「このような内容でも発表できるのか」とか「どこまで技術内容を伏せてもいいものか」等々,いつでも相談に乗りますのでご連絡いただければありがたいです.こんなことがやりたいというレベルでもかまいません.
本日は別のことを書く予定でしたが,急遽DSJ発表のお誘いに変更しました.それではまた.
統計的問題解決研究所

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