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JMP14

書籍サポート覚え書き

いよいよJMP14のリリースが正式にアナウンスされました.プレスリリースはこちらです.2018年3月22日(米国東部時間)より全世界同時に出荷開始とのことなので,もう来週ですね.おそらく,完全日本語版は半年遅れでJMP14.2?のリリースのタイミングになるでしょうけれど,通常使用には問題ない範囲で日本語化されていますので,それまで待たずにJMP14.0を試されるとよいと思います.グレードを検討するのアップであれば,おそらく今まで同様にトライアル版も準備されているのではないでしょうか.

2018年第1回のJMPer’s MeetingはJMP14の新機能紹介セミナーということで私も申し込みましたが,今確認したところ,既に満席でキャンセル待ちになっています.
参加できないかたのために,このブログでも新機能を紹介していきたいと思いますが,残念ながら統計的問題解決に関連する機能ではこれといったものはないように思います.とはいえ,いくつか注目している機能はあります.JMPにはearly adopter programという制度があって,実はわたしも,いわゆるβテスターとして昨年末からJMP14で統計的問題解決に関係する機能やMCDAアドインのテストなどを検証しています.業務ではJMP13を使わざるをえないので,なかなかJMP14に触れる時間がとれなかったのが残念ですが,それでも(まだリリース前なので詳細にはお話できませんが)バグを一つみつけて報告したりしています. 
early adopter programのことは周知してはいけないのかと思っていましたが,User CommunityのJMPer CableにJason Brinkleyというearly adopter の方のコメントが掲載されていましたので,公開はされているようです.
このJMPer Cableというブログで紹介されているMultiple-file importがJMP14の売りの一つです.個人的には他の手段(例えばPysonとかを使って)で可能な処理はJMP側で持たなくてもよいと考えているので,正直言って「ああ,そうですか」くらいの感想ですが,使って見たらこれは便利と手放せなくなるかもしれません.聞くところによれば以前からリクエストはあったようです.
私がリクエストするならば,ところどころに顔を出すJMPのおせっかいを少なくとも何らかの手段でお断りさせてほしいです.おせっかいというのは,前回お話しした,除外したデータが検証データに勝手にアサインされてしまうという機能がその一つです.他にもいろいろありますが,例えば,統計的問題解決に関係するところでは実験計画でn水準の離散数値を因子とすると,n-1, n-2,…, 2乗の項が勝手に追加されます.しかも,「推定」が「可能な場合のみ」にされてしまっているのです.そうでもないと実験数が多くなって現実的ではありませんのでいたしかたありませんが.もちろん,n水準を設定するということはn-1乗の効果を想定しているんだよね,という親切心?からなのかもしれませんが,やめて欲しい仕様の一つです.とはいえ,このことからも離散数値を使う状況というのは特殊なものであることが理解できますね.
今後JMP14については折を見てこの場で紹介していきます.それでは今日はこれで.
統計的問題解決研究所

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