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『JMPではじめる統計的問題解決入門』第三刷の修正点など

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全国的に緊急事態宣言が解除になる見込みですが,東京の感染者が14人ということなのでどうなるでしょうか.何れにしても,徐々に日常が(それがニューノーマルと呼ばれるものであっても)戻ってくるのは安心できますね.Amazonの物流も徐々に通常に戻っているようで,生活必需品以外のものも遅延なく買えるようになってきました.『JMPではじめる統計的問題解決入門』も,この一月ほどAmazonで在庫切れになっていたのですが,ようやく購入できるようになりました.少し前にもお知らせしたように,ちょうど第三刷がリリースされたタイミングでしたので,それも関係あったのかもしれません.
今回の第三刷でもいくつかの修正を入れましたが,第二刷からは重要な訂正はありませんのでご安心ください.一方,最近になって,新たに判明したこともあるので,それも含めて今回の修正箇所をお知らせします.

最初に,今回の修正を出版社に送った後でわかった問題と,その対処法についてお知らせします.p54の 大阪市特別区設置住民等業の結果を,視覚化,可視化するという例題では,ここからダウンロードしたシェイプファイルを使って大阪市の区割りをグラフビルダーで描画します.ところが困ったことに,いつからかはわかりませんが,大阪市の方でファイルのフォーマットを変更したようです.現在は,24区の区域画像のワードオートシェイプでファイルが提供されています.「地図上で左クリックすると書式変更可能」とあるのですが,WINDOWSのPCが今週末は使えず,どのような書式変更ができるのか確認できません.

わざわざ本家からダウンロードせずとも,サポートファイルで提供した「大阪市-XY.jmp」「大阪市-Name.jmp」という二つのファイルを,p55の下から4行目のJMPくんの指示どおりにコピペすればグラフは描けるので,JMPの練習には大きな問題はないはずです.因みにJMP14以降では,この説明にある「mapsフォルダー」は既にできていますので,そこに入れるだけでOKです.それと,これを書いていて気付いたんですが,p55の上から10行目のJMPくんのせりふで「大阪市区名.jmp」というのは「大阪市-Name.jmp」の間違いですね,すいません.この次の増刷があれば修正しておきます.

上記のサポートファイルは既に紐付けもされてるので,ファイルを移動するだけはお願いします.因みに,Macユーザーは,ライブラリの下のApplication Support/JMP/**/maps に入れてください.ここで**はバージョンナンバーです.JMP14なら14となります.シェイプファイルをダウンロードして,紐付けも実習したいんだという方は,幸い,従来通りkmlファイルでも提供されているので,それをシェイプファイルに変換してください.kmlのインポートはほとんどのCADソフトには実装されていますが,フォーマット変換だけであれば,フリーソフトもあります.自分では確認していませんので,ここにURLは載せませんが,必要あれば各自で「kml shape 変換」というキーワードで検索してみてください.使用は自己責任でお願いします.

もっと簡単な方法はないかと探したところ,【H30年度】大阪市地形図(構造化データ_ESRI Shapefile)というページにたどり着きました.おそらく,これを使えばうまくいくと思います.こちらのファイルでは,紐付けがされていませんので,「区コード」を削除して「Shape ID」列を新規作成するという一連の操作をお願いします.但し,元のファイルと列名が異なっているので,この点にはご注意ください.

上記以外に第三刷でオーム社にお願いした箇所もリストアップしておきます.まだそれが本当に修正されたかは確認できていませんので,実際と異なってしまっている可能性もあります.その点はご了承ください.

1.Pvi の下の余白に次のような文章を追加しています.

サポートブログについて
本書の訂正や補足情報は,著者のサポートブログ「統計的問題解決研究所」(https://thinkstatistical.blogspot.com)をご覧ください.本書で書ききれなかったことやQ&Aなども定期的に更新していく予定です.

対応するJMPのバージョンについて
本書は,執筆時点での最新版であったJMP 13に準拠しています.このため,2020年3月の時点の最新版であるJMP 15とはメニューやGUIが一部異なっています.学習には問題ありませんが,この点をご承知ください.サポートブログには旧バージョンとJMP15との違いなどについて掲載しているので,ご参考にしてください.

2.pvii「サポートファイルについて」を以下に書き換えました.

「やってみよう」で使うサポートファイルは,オーム社の書籍個別紹介ページからダウンロードできます.署名で検索して「ダウンロード」のタブからご利用ください.

3.P3の脚注を以下のように修正しました.

*5 2020年3月現在.
*6 https://www.jmp.com/ja_jp/download-jmp-free-trial.html
*7 前略...ここではWindows版JMP 13の例を示しましたが,最新のJMP15 のトライアル版ではビデオチュートリアルが表示されます.

4.p28 12行目を次のように変更しています
サポートファイルをオーム社の書籍ページからダウンロードしたら,「Irisスクリプト入り.jmp」を開いてね.

5.p241 8行目以下を次のように修正しました.

…ものです.SAS社の「MCDAアドイン お申し込みフォーム」(*2)にアクセスして,ダウンロード方法をご確認ください.本書ではこのアドインの操作方法も解説しますので,ぜひ自分のデータに使って,その素晴らしさを味わってみてください.

更に,注記2のURLは以下に差し替えています.
*2 https://www.jmp.com/ja_jp/support/mcda-form.html

6.P247の脚注 のURLをhttps://thinkstatistical.blogspot.com に変更し,一定の条件を満たせば無償で使えるので,という箇所は削除しました.

7.P299 9行目を以下のように修正しました.
冒頭でも紹介しましたが,統計的問題解決研究所のURLは,https://thinkstatistical.blogspot.com になります.

8.p300の「推薦図書」を「参考図書」に修正しました.

以上のように,JMP15に関連した情報のアップデートとこのブログのURLの変更に起因する修正がメインです.JMP15に合わせた修正もしたかったんですが,増刷ではページ数が変わるような大きな修正はできないのです.重版の機会があれば,ぜひとは思っています.

それでは本日はこれにて.

統計的問題解決研究所

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