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Tad

Discovery Summit

DSJ2022

先週再再されたDiscovery Summit Japan 2022では,JMP17の新機能を色々と勉強できたわけですが,近年では最も大きなバージョンアップとなったようです.特に「ワークフロービルダー」と「ナビ付きDOE」の二つが大きな目玉でしょうか? 「ナビ付きDOE」は英語版では「Easy DOE」であって米国SAS社のプレゼンでもそのように呼んでいましたね.「ナビ付きDOE」という翻訳はよく考えられたのでしょうけれど,このプラットフォームは実験計画の作成をするものだから,自分としては「DOEナビゲーター」とかにして欲しかったです.「イージー実験計画」とかの直訳よりはマシですけど....
統計学のやさしい授業

問9と問10の解説(訂正)

本日は来週のDiscovery Summitのプレビューをしようと思ったんですけれど,予定を変更して『統計学のやさしい授業』の練習問題の解説をします.それというのも,このブログに少し前にいただいていたコメントで,回答の間違いに気付いたからです.ブログにコメントがあるとメールで通知がくるのですが,このアドレスは最近使わなくなっていて気づくのに遅れてしまいました.コメントは原則非公開にしているので,メールで返信しましたけど,届いているのかな?ご指摘どうもありがとうございました. 順番では今日は問4なんですが,指摘いただいたのは問9です.問4-8は後日に回します.問9は(9,80,10,15...
書籍サポート

問3の解説

今日は『統計学のやさしい授業』の練習問題の解説です.確か前回は問2だったので,今日は問3です.「統計のしくみ」についての記述の穴埋め問題です. 統計のフローが頭に入っていれば,後は用語だけの問題です.まずは(a)から.母集団から標本を得ることを「抽出」あるいは「サンプリング」と言います.ですから,このどちらも正解です.とはいえ,標本は抽出して,サンプルはサンプリングするとした方が美しいとは思いますけど. (b)は少し補足が必要かも.標本を計算して(統計量)を得るを正解としましたが,正確には統計量の実現値とすべき.統計量はあくまでも計算式に過ぎないので,だけど,この違いは多くの本で...
JMP

Happy Halloween

今日はハロウィーンです.日本では大人のバカ騒ぎのような下品なイベントと化してしまってますが,米国では違ってました. 米国に足かけ7年くらい住んでいたのですが,当時のことを思い出します.近所に住んでいる子供たちが,玄関口に訪れてくるのでお菓子をあげるんですけど,数十人は来るので前もってお菓子を用意しておく必要があります.スーパーに行くとちゃんとハロウィン用のお菓子を売ってるんですね.小さめのキャンディバーのアソーテッドで,枕ほどの大きさの袋入りでした. あちらでは何でもサイズが大きいんですけど,日本でもコストコなんか行くとお目にかかることができますね.驚いたのはポップコーンの大袋....
JMP

JMP17リリース

このところ『統計学のやさしい授業』の問題解説が続いていたので,今日はJMPについて.いよいよJMP17がリリースされました.私が教えている受講生の中にはまだJMP15を使ってる方も大勢いるのでもう17かという感じです.サブスクになったから,SASも定期的に更新しなくてはならないので,慌ただしいことこの上ない. でも,まあ新しいJMPはいつも心躍るものがあります.新機能はこちらに紹介されている通り.ワークフロービルダーが最大の売りなんでしょうね.私もまだチラッとしか勉強してないのだけれど,JMPのWebページにあるこの図から想像するに,アクションスクリプトとジャーナルを合わせたようなプラ...
統計学のやさしい授業

問2の解説

毎週というわけにはいかないけど,『統計学のやさしい授業』の練習問題を基本的に週一のペースで解説してます. 問2は推定と予測との違いについて正しい記述を選ぶという問題.日本語は造語能力が高い言語です.それはひとえに言語の最小構成要素である漢字そのものに意味があるからだけど,このことが単語の意味の多様性をもたらします.受けての解釈の幅が許されているという,ある意味便利な言語だけど,学術用語としては混乱しやすく,よく言われるように日本語は科学の記述には向かない,と私も思います. 推定と予測,日本語ではお互いの意味する領域が広いので,干渉し合ってます.JMPでいうと,連結と結合のような関...
書籍サポート

問1の解説

『統計学のやさしい授業』は本日発売になりました.まだここにおいでになる読者の方はいないと思うけど,今後しばらくの間,本書に掲載した練習問題の解説をしていこうと思います.JMPユーザーの方には申し訳ないです.あ,ちなみにJMPというのはSAS社の統計ソフトです.詳しくはこちら.ご存知ない方は値段が気になると思うけど,個人で購入する人はまずいないと思います.サブスクだしね.AdobeのCreative Cloudの数倍はします. JMPをご存知ない人は,無料で使えるPythonとかRとかあるのになんで統計ソフトにお金を払うの?と思うかもしれないけど,まあその価値があるから六本木に立派なオフ...
統計学のやさしい授業

今後のブログ

昨日,オーム社から新著が届きました.発売はも少し先ですが,Amazonでも予約開始しています.何度も目にした原稿ですけど,こうして書籍として読み直すと新鮮に感じられます.やはり紙の本はわかりやすいですね.瞬時に前のページに戻ったりできることや,見開きの視認性など,紙の本の価値を改めて見直しています. 近年,誰もが手軽に電子書籍をリリースできる時代になって,Kindle本でもプライム会員だと無料で読めるやつなどが並んでいます.でも,こういった紙の本となることを前提としてないeBookは,ちゃんとしたDTPがされていないので,とても読みにくい.実は,無料と言っても1ページいくら...
統計学のやさしい授業

サイトの模様替え

しばらく手を入れてなかったこのブログサイトの模様替え中です.本当に久しぶりにWordPress触ってるけど,全く忘れてしまっているという...ということで思い出しながらの作業です.もしかしたらいろいろ不具合あるかもしれません. 新著のサポートページを作ったので,このタイミングで 『統計的問題解決入門』と『データサイエンス』のページも分離しました.特に前者はJMP16ではそのとおりに実行できないことも出てきてて,今後このブログで補足していくので,そのブログ記事のリンクをここに追加していく予定です. そして,『統計学のやさしい授業』のページでは書籍では書ききれなかった,練習問題の詳し...
Discovery Summit

来年のSummit

毎週月曜日に何かしら描いていたものの,今週はいろいろと用事が重なって今になってしまいましたが,ようやく一息つけました.まあ,期待されて書いているブログでもないので更新間隔にこだわるつもりはないんですけど. 先日今年のSummitのコミッティ委員のメーティングがありました.今年は昨年同様オンライン開催となりますが,おそらく来年は従来の形式,つまりホテルを借り切って対面発表の場を設けて開催できそうです.既にSASの総会は人数限定でリアルな場で開催しましたし,USのSummitはオンラインで来週開催されますが,既にリアルなバージョン(In-Personと呼んでるみたいです)は終了しました.多...
雑記

著者略歴

いよいよ統計本の出版も大詰めです.著者略歴が必要と言われて,今書いているところです.ほとんど休眠状態のLinkedInのプロフィールにはこんなのを掲載しました. 統計的問題解決コンサルタント兼JMPトレーナーとして,実験計画をはじめとした技術系のデータ分析全般を技術者に指導している.株式会社東芝の半導体研究開発部門で画像処理や計測技術に従事した経験を生かし,工程管理や信頼性技術などの計測データを有効に活用するためのの統計手法を問題解決に取り入れている.技術活動と並行して,イノベーション推進部でセミナー講師として東芝グループでのデータサイエンス普及にも注力した.その経験を踏まえ,統計およ...
覚え書き

統計学のやさしい授業

印刷所に原稿を送る最終段階です.表紙カバーのイラストのドラフトも完成しました.そういえば,統計本とだけ書いてタイトルをお話ししていませんでしたが,『統計学のやさしい授業』になりました. 正直,どこまで「やさしい」く書けているかはわかりません.書名って販売に影響が大きいので,書籍のタイトルは出版社の意向が強く反映されるのですけど,授業という言葉が強すぎないか心配する声もありました.SB新書の『マンガでわかる統計学』には,副題がついていて「素朴な疑問からゆる~く解説」とあります.表紙には「統計学の本質が直感的にわかる!!」ともあって,いささか誇張しすぎかなと..いえ,いい本だとは思うんです...