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JMP17リリース

JMP

このところ『統計学のやさしい授業』の問題解説が続いていたので,今日はJMPについて.
いよいよJMP17がリリースされました.私が教えている受講生の中にはまだJMP15を使ってる方も大勢いるのでもう17かという感じです.サブスクになったから,SASも定期的に更新しなくてはならないので,慌ただしいことこの上ない.

でも,まあ新しいJMPはいつも心躍るものがあります.新機能はこちらに紹介されている通り.ワークフロービルダーが最大の売りなんでしょうね.私もまだチラッとしか勉強してないのだけれど,JMPのWebページにあるこの図から想像するに,アクションスクリプトとジャーナルを合わせたようなプラットフォームのような感じでしょうか?

workflow builder monitor screenshot jmp17

「ナビ付きDOE」がどこまで使い物になるのかにも興味があります.「DSDのあてはめ」のようなものだったら,あまり実戦には使えないと予測してます.それよりも以前から予告されていた「実験計画エクスプローラ」の方に興味がある.「反復測定劣化分析」プラットフォームも新しくなったようで,階層型Bayesが適用されるようです.JMPでどこまでBayesモデリングを実装するのか分かりませんけど,一週間PCぶん回してモデリングするようなハードな処理には向かないように思います.

PRO限定になってしまうけど,FDE(関数データエクスプローラ)にスペクトルデータ用の前処理やモデリング機能が実装されて,その結果をウェーブレット実験計画分析で解析できるということです.どこまでのものなのかは使ってみないと判断できないけれど,FDEを使う用途が広がるのではと期待してます.私はJMPの統計コンサルテーションのパートナーでもあるので,スペクトルデータをお持ちでFDEに興味があるという方はご連絡ください.

あと,地味だけど個人的には「K-Means法」にSOMヒートマップが出力されるようになったことが嬉しい.SOMはいかにもJMPという可視化グラフだけど,今までは出力できなかったはず.詳細は,SummitでSASのエンジニアがプレゼンすることになっているので,それを聴講してからまたここで紹介したいと思ってます.

それでは.

統計的問題解決研究所

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