昨日，オーム社から新著が届きました．発売はも少し先ですが，Amazonでも予約開始しています．何度も目にした原稿ですけど，こうして書籍として読み直すと新鮮に感じられます．やはり紙の本はわかりやすいですね．瞬時に前のページに戻ったりできることや，見開きの視認性など，紙の本の価値を改めて見直しています．
近年，誰もが手軽に電子書籍をリリースできる時代になって，Kindle本でもプライム会員だと無料で読めるやつなどが並んでいます．でも，こういった紙の本となることを前提としてないeBookは，ちゃんとしたDTPがされていないので，とても読みにくい．実は，無料と言っても1ページいくらでAmazonから支払いを受け取ることができるので，ページ数の水増しをしたレイアウトも目に付きます．酷いのになると，1ページに1行しか書かれていないページなども散見されます．おそらく１円でも収益を上げたいからだと思うのですが，正直品がないように思いますけど．もちろん，あらぬ誤解なのかもしれませんが，そのような意図を疑われるのも面白くないでしょう．
一方，紙の本ではページ数の制約が大きくて，1行を削るのに大変な労力を費やすこともあります．ネイティブな電子書籍には，作るのにそれなりの難しさもあるけど，その点は楽です．というより書いていて気づかないでしょうね．DTPどころか酷いのになるとパワーポイントでPDF出力したものなんかもあったりします．もちろん，例外はあるとは思いますが，たいていこういった本，というよりドキュメントは内容の質も低い．玉石混交ならぬ石石混交なので，最近では電子書籍はそれなりの値段がついたものか，無料でもちゃんとした出版社から出されているもの以外はパスしてます．
本書は，入門書としては少し高めですけど，紙の本としてはフルカラーなので頑張ったほうではないかと思っています．税込2000円を切れなかったのが残念だけど，マクドナルドが値上がりする世の中ですから仕方ない．出版社によるとウクライナのことも関係あるようです．
価格よりも重要なのは内容ですけど．それは読者の方の判断に任せます．JMP本よりは人の目に触れることも多いと思うので，おそらく酷評もあるだろうなと今から憂鬱です．Amazonのレビューはしばらく見ないようにしようと思ってますので，何かご意見ある方は，トップページの「お問合せ」からどうぞ．一週間に1回程度しか返事できませんけど，ご質問などもこちらから受けます．
ということで，このブログも今後は『統計学のやさしい授業』をサポートすることにします．JMPを全くご存じない方も訪れる可能性があるので，トップできっちり３冊のサポートページを分けました．ブログ記事は，カテゴリー以外にもサムネール（正くはアイキャッチ）で区別します．サムネールがそれぞれの書籍のカバーとなっている投稿は，基本的にその書籍に関連することを書いていますので，JMPに興味がない方，あるいはJMP以外に興味がない方は，サムネールを見てスルーしてください．書籍サポートに関係ない記事はデフォルトの統計的問題解決研究所のアイコンがつきます．少し大きいかも．このサムネールの記事は自分の覚え書きやぼやきなので，スルーしてください．サイトを分けることも考えたのですけど，手間がかかりすぎるので断念しました．お手数ですがよろしくお願いします．
というわけで．来週から，少しの間『統計学のやさしい授業』のサポート記事を続けます．本書に掲載した練習問題の解説などをしていく予定です．
それでは．
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