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問1の解説

書籍サポート統計学のやさしい授業

『統計学のやさしい授業』は本日発売になりました.まだここにおいでになる読者の方はいないと思うけど,今後しばらくの間,本書に掲載した練習問題の解説をしていこうと思います.JMPユーザーの方には申し訳ないです.あ,ちなみにJMPというのはSAS社の統計ソフトです.詳しくはこちら.ご存知ない方は値段が気になると思うけど,個人で購入する人はまずいないと思います.サブスクだしね.AdobeのCreative Cloudの数倍はします.

JMPをご存知ない人は,無料で使えるPythonとかRとかあるのになんで統計ソフトにお金を払うの?と思うかもしれないけど,まあその価値があるから六本木に立派なオフィスを構える商売ができているわけです.このことは使ってみればすぐわかります.逆にPythonとかRとか使ったことないJMPユーザーには実感少ないかもしれない.

『統計学のやさしい授業』はJMPには触れていない本だけれど,実はJMPユーザーは意識しています.それが本書の構成に表れています.JMPを教えていて,統計学のこの部分は知っていて欲しいということをまとめました.ですから,回帰分析は内容に含めていません.このことについてはそのうち書きます.

さて,本書は10章の授業本体に加えてオリエンテーションと名付けた導入章と,自由学習と名付けた応用章とで構成しています.自由学習を除く11章を閉めているのが練習問題です.今後,しばらくの間,これらの練習問題を解説していきますけど,問1から始めて問33まで,1問づつ解説していくとこのブログの頻度では,その間に違う話題やJMP関連の記事も入いることを思うと,解説が終わるのは結構先になる.ですので,特定の問題の解説を早くせよという読者の方がいれば,「お問合せ」ください.

というわけで本日は問1の解説.正しいものを選べという題意だけど,正しくないものはdとeですね.dはこれが引っかけかな.統計には数学は必須です.だけど高度でなくても十分.高校生でも微分積分を習うことを考えると,中学数学のレベルで十分です.このレベルの数学を身につけてないと統計学を使うのは難しい.JMPのような統計ソフトを使えば,全く数学を知らなくてもデータ分析はできます.でも,それでは統計を使ったことにならない,と思ってます.

統計と機械学習は全く別のものであるというのも間違い.同じものを別の角度からみているに過ぎないと本書では解説したけど,これについては異論もあるでしょう.一意見として受け止めていただければありがたい.このことについても,また別途,個人的な思いなど書いていこうと思ってます.

本日の授業はここまで.

統計的問題解決研究所

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