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オンライン授業の弊害

覚え書き

ええ,覚えてますとも.先週は統計リテラシーネタの続きを書くと言って締めくくったことを.だけど,この一週間のうちにブログに書こうと思うことが出てくると,忘れないうちに書いてしまいたくなるのです.実は,こういう書かずじまいのネタが山ほどあります.

統計リテラシーとか拙著の補足解説などの意味がある記事は,やはりブログでは無理だなと感じてます.ブログに毎週連載していくことも考えたけど,毎週訪れていただいているわけではないと思うので,まとまった長さのコンテンツを書くのがいいと判断してます.思いつきでnoteに移行しようとしてアカウントは作成したんだけど,どうも相性が合わないような気がしていて何も投稿できてません.今執筆している統計の本が脱稿したら,必ず拙著の読者のためになるような記事をnoteなどに書き始めますので,もうしばらく待ってください.

やはりこのブログでは,週末に思ったことをリアルタイムで書くという本来のポリシーでいきます.というわけで,本日目についたのはこの記事です.

早大、ネット授業の複数同時視聴で「約100人不合格」が波紋 商学部「不正受講は事実と認識」

対面授業では,出席記録は紙ベースが多いと思います.丸ではなくてサインをさせて,筆跡を照合するなんて先生もいました.オンラインでは代返も難しいと思っていたら,自己完結型の代返をしていたというわけです.いつの世にも授業をサボる学生はいるだろうなとは思いますが,それにしてもどうしてバレないと思ったのか不思議です.サボるなら何か別のことをしていればいいようなものなのに,PCの前に拘束されるのが嫌だったのでしょうか?

オンライン授業では,できる学生とできない学生との差がますます開いていると聞いたことがありますが,おそらく,自己を律することができる能力と授業形態との間に交互作用があるようです.オンライン授業は誘惑が多いので,自分の講座では基本的にビデオオンにしていただくようにお願いしています.とはいえ,一般企業向けのセミナーではそもそもビデオカメラが付いていないPCしか支給されていなかったり,機密保持の観点からビデオをオフにしなければならなかったりします.そもそも会社によっては,ネットワーク・アプライアンスシステムを介してオンライン会議システムに参加しなければならないので,ネットワーク障害が発生しやすく,私としてもビデオはオフにしたほうが安心ではあります.

オンライン教育の場合,機密情報を扱うわけではないので,こんな問題は学習の効率化を真剣に考えれば全て回避できることばかりです.ですが,誰も真剣に考えていないので,コロナ騒動が始まった頃と同じ運用が無批判に継続されている...というのは言い過ぎでしょうか.

受講者に自己を律することが問われるのはもちろんですが,講義する側にも配慮が必要です.例えば,講義単位は慣習的に2Hにしてますが,私の経験ではオンラインで2Hは辛いです.1.5Hがいいところですね.またオンラインならではの講義となるような工夫も必要です.色々とアイデアはあるのですが,今の一般企業の制約下では実現は困難です.

将来的には,塾を運営してこちら側に来ていただいて,こちらの定めたルールで授業したいと思ってますけど,まあ正直今の形態の方が気が楽ですから,自己を律することができる受講生に来ていただくことを期待してます.

独り言でした.それでは.

統計的問題解決研究所

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