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Discovery Summit Online 2020

JMP覚え書き
枝雀の落語「夏の医者」の枕に,そもそも病気というのは昔は一つの病気だったと,それでは不便だからと,最初は上の病気,下の病気と別れて,医学の進歩とともにどんどん細分化して現在に至っている...というのがあります.分類は人を不幸にするということを『統計的問題解決入門』のコラムに書いた記憶があるのですが,まさにその通りのことが今回の騒動でも起こったのではないかと.少し前まではコロナウィルスを詳細に区別する技術はありませんでしたから,少なくとも欧米よりは被害が軽微な日本では,今年の風邪はタチが悪いと巷で言われる程度だったのかもしれません.そうであればこれほどの大騒ぎにはならなかったかもしれません.もちろん,自粛は意味がなかったなどど,後出しの論説を張る無責任なメディアのようなことを言うつもりは毛頭ありません.ですが,GOTOなんとかという怪しい英語もどきの造語を使ってまで,国民を煽るのはいかがなものかとは思います.

*昨夜の豪雨が一転して,今日は久しぶりに晴れ間がのぞいたので写真を撮影.雲は確かに淡い陽の光の縁取りに包まれていました.(大雨で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます.)

という枕に続けるのも何なんですが,先週ぼやいていたように,iPad専用のキーボードがあまりにも打ちにくかったので,新しいやつを新調しました.この際なのでBluetooth接続にしたのでMacと共通に使えて何げに便利です.そもそも何故,iPadでこのブログを書くことにしたかというと,せっかく買ったので有効に使い分けたかったからです.そして,なぜそんなものを買ったかと言うと,オンラインセミナーの動画コンテンツを作成するためです.なぜそうすることになったのかというと,当面は対面式セミナーができなくなってしまったからで,それはなぜかというと...言うまでもありませんよね.そう言うわけで,感染症が流行ったのでBluetoothのキーボードを買うという今回の事態と相成り,風が吹くと桶屋が儲かる,という諺を体験している次第です.今まで使っていたキーボードは過去二冊の本を書いて愛着もあったので,まさか買い換えるなんて思ってもいませんでした.

少し前までは思ってもいなかった出来事が発生しているのは私だけではないでしょう.しかも,現在進行形かつここ当面は何がどうなることやらわかりません.自宅勤務で足腰が弱って何でもないところで転倒して大怪我をされた方もいらっしゃいますし,今年は自殺者が例年よりも有意に少ないとか.私も思わぬ散財でしたが,新しいキーボードのタイピングのフィーリングが思っていたよりも好みでとても満足しています.三冊目の本を書くモチベーションも大いに上がっているところです.願わくば,皆様の日常には思ってもみなかった良いことが訪れますように.
思ってもみなかったといえば,オフィシャルにオープンになったのでここでもアナウンスしますが,今年のDiscovery Summitはオンラインイベントにな流ことが正式に発表になりましたね.今年は初の関西進出を楽しみにしていたのですが,正直残念です.オリンピックと同じく来年もどうなることかわかりませんが,来年に期待したいです.公式ページによれば,8月15日(土)に発表の募集を締め切って,8月下旬に選出結果をご連絡することになっています.昨年は応募が多くて残念ながらご辞退をお願いした方々もいらっしゃいました.私は今年もコミッティ委員を拝命しているので,選出に絡むのですが,今年は応募が少ないのではないかと少し心配しています.特に技術系の発表は,ここしばらくは落ち着いて実験できそうもないですし,発表までの期間が短いことも懸念しています.ほとんどの会社には社外発表承認の手続きが必要と思うのですが,実質一月では概要の提出も厳しいです.
まだ詳しい発表方法とか知らされていないので,申し込みにくいようにも思いますが,やはり9月に開催されるDIscovery Summit Onlineの情報については,米国のJMPのサイトを見てもDetails to come!となっているので,米国本社の方でもまだ詳細が決まっていないようです.とはいえ,その開催精神は,このJMP Blogの投稿に書かれているとおりです.この投稿はおそらくマーケティングのボスのDianaさん(毎年NIKONのカメラを首からぶら下げて写真を撮影されているのをお見かけします.)が書かれたのだと思います.ここに書かれている,There is a bright, shiny silver lining to moving Discovery Summits online for a while.という言葉に今年のSummitのあり方が集約されています.ちなみに,liningというのは洋服の裏地のことではなく縁取りのことです.英語には,Every cloud has a silver lining.という諺があって,どんな雲にも日に輝く縁取りがある,すなわち悪いことがあってもそこには良いこともあるから,希望は捨てないでというような状況で使います.まさに今回のSummitは私たちJMPerにとっての希望です.こんなことも書かれています.
So, October’s Discovery Summit Cary will become the Discovery Summit “from” Cary. Discovery Summit Shanghai will be “from” Shanghai and Tokyo will be “from” Tokyo.
CaryというのはSASの本社があるNCの都市です.あそこは近年発展が凄まじいですね.なるほど,今度のDIscovery Summit Tokyoは,東京で開催されるのではなく,東京から発信するSummitという意味なんですね.実際,個人的には,上海のSummitに興味あります.ということは,皆さんの発表が世界中のJMPユーザーに聞いてもらえるチャンスでもあるわけです.原稿を読みながらゆっくり話せるので,英語で発表するのもいいかもしれません.私も機会があれば何か発表したいと考えているのですが,皆さんの応募状況次第でしょうか.いずれにせよ.発表の概要が決まったらまたここで紹介します.
それではまた.
統計的問題解決研究所

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