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事例検討会のご案内とMac版の最新情報など

覚え書き

Discovery Summit Japan 2118に参加された皆様,お疲れ様でした.わたしも前日の朝から高橋先生による「紙ヘリコプターを用いた実践型計画法入門」のお手伝いをしたりして,何かと動き回っていたので今になってどっと疲れが出ております.

上述の高橋先生のセミナーは丸1日のセミナーなので,遠方からSummitに参加するために前泊される方も多いとのことで,Summitの前日に開催するという企画で昨年から始まりました.来年も開催すると思いますので,「実験計画って何の役に立つの?」と疑問に思われる方は是非受講してみてください.32,400円(税込)の有償セミナーでしたが,Summitの参加者には特別価格21,600円(税込)が適用されましたので,おそらく次回も同様な割引があると思います.講師の高橋武則先生(現在は慶應義塾大学)は今年もパワー全開のご発表をしていただきました.まだ今年のご発表については資料がアップされていませんが,昨年のご発表の資料が<a href=”https://community.jmp.com/t5/Discovery-Summit-Japan-2017/統計モデルの模擬体験教育/ta-p/47678″ target=”_blank”>こちら</a>にあります.このセミナーではブログでも度々言及しているHOPEアドインを使いますので,実験計画だけでなくHOPEアドインの基本的な使い方も学ぶことができます.受講後半年間という有効期限付きではありますが,個人で使うことができるHOPEアドインが入手できます.

セミナーの場で,HOPEアドインを継続して使いたいというご質問をいただくのですが,最も簡単なのは,隔月開催(今年は偶数月)のHOPE事例検討会という実験計画をもとにした事例相談会に参加していただくことです.参加費は無料ですが,自らの事例を持ち込みことが参加条件になっています.企業の技術者にとってはデータの社外開示はハードルが高いかもしれませんが,変数名や水準,更にはデータそのものを変えてしまっても全く問題ありません.必要最低限の技術背景の説明はしていただいた方がより適切な助言はできると思いますが,それさえも差し支えあれば伏せるか別のモチーフに変えるなどの工夫をしていただければ,ハードルを下げることができるはずです.上述のセミナーを受講しなくとも,検討会に参加することは可能です.わたしも検討会のオブザーバーとして出席していますので,ご興味あれば実施予定日等の検討会についての詳細をブログのコメントでお問い合わせください.

本日はここまでと思いましたが,短すぎるのでSummitで入手したMac版についての最新情報を一つ.わたしは以前よりJMPがMacBook ProのTouch Barに対応していれば便利だと考えています.ご存じない方のために補足しますと,Touch BarはMacBook Proの一部のモデルに搭載されているファンクションキーに代わる60×2170という細長い形状のディスプレイです.面積としては小さいですが,高精細なRetinaなので写真も表示できソフトによっては非常に有効です.個人的にはここにJMPのツールメニューがあれば便利だなと思っているのです.とはいえ,このTouch BarはMac本体とは別のOS(Apple WatchのOSのようです)で動作するので,ソフトメーカー側で作りこまなければなりません.Summitには毎回JMPのセールスとマーケティングのボスのJon Weiszさんが来ていて,彼はMacユーザーでもありますからこの機会に直訴してみました.そうしたら「私も欲しい」とのこと,プロダクトマネージャーのDaniel Valenteさんもその場にいたのですが,彼もまたMacユーザーで同意見でした.(今回の二人の掛け合いの講演は面白かったですね.)聞くところによると御大John Sallさんも最近Touch Bar付きのMacBookを買ったということで,おそらく彼がToch Bar対応を命じるのではないかともいっていました.

とはいえ,実現はしばらく先になる見込みです.なぜかというと最新のMac OSであるMojaveに搭載された「ダークモード」という暗い色調の表示スタイルが,JMPで問題となることが判明したからです.(そう聞いたのですが,自分もMajaveにしてJMP13を起動して見ましたが,特に問題は見あたらないですね.何か特別な操作や環境下での問題かもしれません.11/18追記:もしかしたらダークモードに対応したJMPの開発中に問題が見つかったということだったのかもしれません.以前からエディター系のソフトでダークモードをサポートしたものはありましたが,JMPの場合はグラフやデータの表示が見にくくなってしまうので,あまり現実的ではないような気もします.)ダークモードにしなければ問題ないので,普通のソフトメーカーであれば対応は後回しにされるところですが,John Sallさんが「fix it!」と命じたそうで,そうなるとそれがJMP開発の最優先になるのです.というわけで,今現在SASの開発陣がその対処に追われているとのことです.おそらくダークモードは12月リリースの14.2で対応されると予測します.ですので,Touch Bar対応は作業量の多さもあるので,遅ければJMP15になってしまうかもしれませんが,対応はしたい,とSAS USのトップが入っているので,Mac使いのJMPerの我々は心待ちにしていましょう.

Summitについてのいろいろについてはまた来週ということで本日はここまで.それではまた.

統計的問題解決研究所

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