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JMP16への移行

JMP

クライアント先でまだJMP16に移行していないところがいくつかあります.自分は普段はJMP16を使っているので,操作説明でJMP16オンリーの機能を示して失敗することもたまにあります.先日,列パネルの列名の検索を使ったのですが,検索ウィンドウがそこいはないと..そういえば,これはJMP16からだったと気が付いた次第.

地味な機能なので,まだご存じなければ使ってみてください.「JMPではじめるデータサイエンス」のp85で,列名の末尾に2がついている列を「列のグループ化」しています.ここでは列名を一つづつクリックすることを想定していますが,JMP16では,列名の検索窓に2と入れれば操作は断然楽になります.

例の「パーティション」の「k分割交差検証」のようにあからさまな違いは意識しているんだけど,こういう些細な機能,しかもあって当然というのは意識してませんでした.データフィルタなんかだと,JMP15にも列名の検索欄があるからそれと勘違いしていたようです.

正直なところ,早くJMP16に移行してもらえないかと思ってはいるのですが,積極的にお勧めする根拠が薄いのも事実.JMP16から実装された機能には,これといった売りがないように思います.せいぜいJSLの「アクション レコーダー」くらいかな.この機能Auto CADなどで実装されてるからなじみ深かったんだけど,ようするにJMP操作のイベントを記録してマクロを簡単につくれますよ,という機能です.

Auto CADのマクロよりも複雑なことができますけど,汎用性のあるスクリプトとするには最低限のJSLの知識が必要です.そしてJSLを学ぶには,何らかの言語の素養は必要です.今の高校生が学ぶような汎用言語でもかまいませんし,もちろんPythonの基本文法を知っていればそれで十分.

話が逸れましたが,そういうわけでJMP16への移行を勧める根拠を考えてます.いくら年間ライセンスになったからといっても.グラフビルダーの実装くらいの違いがないと今のままでもいいやと思うのが自然ですよね.自分的には,JMP15,16 とヒットが出てないように思えて,来るべきJMP17に期待したいところです.

それでは.

統計的問題解決研究所

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