JMP17でのグリッチ

前週お話しした，JMP17で新たに実装された「プラットフォームの環境設定」のサブメニューの「変更の保存」の問題．どうもバグがあるみたいと言いましたが，間違った設定が保存されるのはやはりバグのようです．米国の開発チームにも伝わったので，修正されると思いますが，いつになるかはわからないとのことです．願わくば17.1には修正されているといいのですが．

この現象は明らかにバグですが，そうと言い切れない現象も確認しています．グリッチとでも言いましょうか．このグリッチという言葉は，私が米国で仕事していたときに，あちらの人がバグと使いわけていたのを覚えています．「これはシステムのバグではないか」とシステム担当者に言うと，むきになって「いや，これはグリッチだ」と言い返されたりした経験があります．グリッチは，バグとはに比べて深刻さの度合いが低い，ちょっとした問題というニュアンスです．

最近ではゲーム分野でグリッチという言葉が使われているようですが，ゲームのグリッチを悪用したプレーを指します．いわゆる裏技と異なるのは，そこに悪意があるか否かでしょうか．英語ではグリッチというよりはエクスプロイトと呼ぶことの方が多いように思います．

さて，JMP17のグリッチですが，厳密にはJMP16でも発生していました．モデルのあてはめにあるステップワイズで出現します．赤三角から「すべてのモデル」を実行すると，このように一番右のラジオボタンの表示がずれるという現象です．

この図では，米国の開発チームに見せるために英語に切り替えていますが，もちろん日本語でも発生します．因みにMacだと問題ありません．このグリッチが厄介なのは，起きる人と起きない人がいるらしいということです．私の生徒さんに聞いてみても，起こっている人の方が少ないという印象です．

何が原因なのかはわかりませんが，米国の開発チームも認識してくれたようで，17.1で修正されるとのことです．まずはよかった．