Discovery Summit Americas 2020

今年のサミットは日本だけじゃなく,ご本家もオンライン開催ですね.いよいよ来週に迫ったので,エントリーしてみました.そうしたら,「Preview the virtual conference center now!」というメールが3通もきたけど,どうなってんの?興味本位で行ってみましたけど,バーチャルカンファレンスという体裁通り,受付の両側に階段があるCGが出てきます.受付というか「INFO DESK」は無人だけど,そこをクリックするとSASのみなさんの「Welcome message」が始まります.最後にジョン・ワイズさんとジョン・ソールさんのショートスピーチがあるんだけど,画像がとっても小さいのが残念.なんでこんなに小さいの?顔の表情とかわからないし,キャプションも読めない.黎明期のクイックタイムムービーみたい.

バーチャルってことで,臨場感を演出したいというのはわかります.壁にはジョン・ソールさんの写真というか横断幕のようなのが掲げられたりしていてなかなか手が込んでいる.その写真をクリックすると基調講演のエントリー画面に飛ぶんだけど,これ気付かない人もいるかも.もっと下のほうに配置すればいいのに.さっそく,申し込んだら,またメールが2通返ってきた.申し込んでから気付いたけど,オンデマンドでなくて収録画像をリアルタイムで配信するんですね.日本時間を調べてみとところ...

https://www.worldtimebuddy.com/?qm=1&lid=5,1850147&h=5&date=2020-10-13&sln=12.5-13.5

だから,深夜まで起きてないと見れない.残念.同じ内容はおそらく日本のサミットでも配信されると思うので,今回は素直に寝ます.

基調講演の題名は「Anabolic, Aphrodisiac or Analgesic?」ということで,Googleで翻訳すると「同化作用、媚薬または鎮痛剤?」なんてちょっと意味不明な訳がかえってくるけど,このAnabolicはアナボリック・ステロイドいわゆる筋肉増強剤を意味してます.Aphrodisiacは催淫薬いわゆるテストステロンで,Analgesicは鎮痛剤だから,ソールさんは薬の種類を並べてるんですね.アブストラクトを読むとこのことははっきりして,最初に次の問題提起があります.

As we develop analytical tools in JMP, we inevitably must make decisions about how to prioritize:
1. Should we make the product more powerful by adding more muscle?
2. Should we make it sexier, more exciting?
3. Should we focus on pain relief, making it less frustrating, less burdensome?

JMPの分析ツールを開発する際,必然的に,私たちはいかにして優先順位をつけるかを決めなければなりません.
1.筋肉増強してJMPをよりパワフルにすべきか?
2.JMPをより魅力的に,より刺激的にすべきか?
3.それとも,痛みを和らげイライラや負担を低減することに焦点を合わせるべきか?

意訳するとこんなところだと思うけど,この三つがタイトルの三種類の薬に対応しているわけなんですね.それで,ソールさんが思うにその答えは「鎮痛剤」であると.ソールさんが思うということは,今後のJMPはそうなると確定したということなので,今後はペインリリーフなJMPを目指すということなのかな.今でも,他のソフトに比べたら十分だと思うけど,よりユーザーフレンドリーの方向に向かうのか,あるいは難しいことが簡単にできるように磨きが掛けられていくのか?この点は,アブストラクトからはわかりませんけど.パワーユーザーには物足りないかもしれないけど,そもそもソールさんが自分のMacで動くSASが欲しかったという動機で作られたJMPですから,そのルーツには合っているように思う.

ステロイドでドーピングするようなツールは他にいっぱいあるし,そこで勝負したらやっぱりRに分があるのは事実だよね.友人がHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)で一週間ぶっ通しで,階層ベイズモデリングしてたりしました.実は今度のサミットで「関数データエクスプローラ」を使った発表をエントリーしているんだけど,これの元になっている統計理論も既にRに実装されてます,というか開発者のRamsay先生が理論開発のためにRでコードを書いて公開されてるので当然.Pythonにもscikit-fda https://fda.readthedocs.io/en/latest/というライブラリがあったりします.商用ソフトでも,確かMATLABにもあったはずだし,SASにも実装されてます.JMPの「関数データエクスプローラ」はこれらと何が違うの?というとやはり使い慣れた「プロファイル」による応答関数の可視化と融合した使いやすさにあります.

最近初めて使ってみたけど,説明は何も見ないで一応使えました.これは素晴らしい.サミットで紹介しますのでお楽しみに.発表は動画配信になるので,今日はその準備中です.

それではまた.


Discovery Summit Americas 2020への2件のコメント

  1. アバター 初心者JMPer
    初心者JMPer コメント投稿者

    いつも拝見しています。私もそのページ見たいのですが、どうやって見たらいいのでしょうか。

    • アバター Tad
      Tad コメント投稿者

      こちらに引っ越してから始めてのコメントありがとうございます.Bloggerやそれ以前のサイトではスパム対策が難しくてコメント非表示にしてましたけど,こちらではデフォルトで表示してますのでご了承ください.

      JMPのサイトhttps://www.jmp.com/ja_jp/home.htmlへ行ってもUSのSummitの情報は見つけづらいですよね.左上に横三本線があるので,それをクリックしてメニューを出すと,そこに「Discovery Summitシリーズ」というリンクが隠れてます.そのページに飛んで,下にスクロールすると4か国のボタンがあるので,「Americas」をクリックしてください.後は指示通りに..SAS Prifaileをお持ちであれば簡単です.

      Summit Japanの案内もここから飛んでいけるので,よろしくお願いします.