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人材育成

JMP

JMPとアクティブ・ラーニング

昨年も同じネタを書いたのでよく覚えているのですが,11月1日は紅茶の日でした.先週はSummit直後だったので書きそびれてしまいましたが,今年も紅茶協会が紅茶はインフルエンザ予防に効果あるというツイートが流れてました.今年は「無責任なこと言うな」とか「誇大広告ではないか」などと言う反応もあって,去年と違ってプチ炎上したので,統計リテラシーを備えた方々が増えてきているのかも知れません.とは言え,これが雑誌や新聞などのメディアに取り上げられると,もはや疑うことをしない方々もネットでは多くいらっしゃるのも事実です. 私は統計リテラシーのセミナーを色々なところでやっているのですが,この紅茶の...
覚え書き

大掃除と最適化

今日から12月ですね.12月と言えば師走.師走と言えば大掃除を想起するのが日本人です.新年早々を塵一つなく迎えたいという願いの顕れでしょうか.何かと忙しい年末にわざわざ大掃除しなくとも,新入学・入社を期に引っ越しする際に不要なものを捨てたりすることが多いでしょうから,大掃除をするならば3月のほうが合理的のような気もします.米国ではスプリングクリーニングといって大掃除は春と決まっていました.これは冬の間の暖房(石炭ストーブや暖炉など)の汚れをシーズン終了を機に家中を掃除したことの名残です.大掃除とまではいかないけれど,今でも春先になると机の上の整理・整頓をしたくなります. という枕を置いて,以下...
覚え書き

統計とチンパンジー

今年のDiscovery Summitでは産業分野からの発表が増えました.産業分野からのコミッティ委員メンバーとして,ありがたいことです.企業に所属している技術者が社外発表するのは,会社によってはハードルが高くてなかなか困難なご時世ですが,それを乗り越えてでも価値があると考えています. これはわたし自身の体験ですが,発表を意識することで考察のレベルがぐっと高まります.発表前になって粗を見つけてしまい大慌てで対策を考えたり,あるいは発表のストーリーを軌道修正したりということは度々あります.そこに価値があります.技術者としてもそのことには気づいているので,発表はしたいんだけど,という方がたくさ...
覚え書き

人材育成の三つの手法

社内での教育というと既に決められたカリキュラムがあって,全員が同じ内容を受講するような形態が多いと思います.その他,セミナーや事例相談の要求にはオンデマンドで都度対応しいますが,やはり効率的ではないように思います.それは対象者(以下クライアントと呼びます)のやる気と知識・能力に応じた木目細やかなサポートができていなかったというわたし自身の反省でもあります. この図では,クライアントをやる気と知識・能力の二次元でマッピングし,それぞれの領域に適したサポート手法を示しています.ここでやる気というのは「明確な目標を持ちそれを達成したいと思う気概」のことです.また知識・能力はその「理解度レベル」を指...
覚え書き

データサイエンスと人材育成

ようやく「JMPで始める統計的データ分析」を脱稿しました.これから書籍としての仮組みをして頂き,内容のチェックや図版のトレースに取りかかることになります.それまではまだ間がありますので,本書とも関係あることを書いていこうと思います. わたしは「データサイエンスの推進」を業務としていますが,本書はその際の教科書となることを意識して書きました.データサイエンスの定義にもいろいろありますが,データをサイエンスの枠組みで扱うための具体的な手法と捉えるのが理解しやすいと思います.この意味で,統計的問題解決はデータサイエンスに含まれていることになります.とはいえ,本書では意識してデータサイエンスという言...