僕とサブローちゃんが統計の本になりました!

マイト&マジック4を終えて[漫画日記]

エイリアンウェア製ゲーミングノートの初仕事(GO!GO!ゲーミングノート)として鼻息も荒く挑んでいたマイト&マジックシリーズの4を無事クリアしました。

マイト&マジック4を終えて[漫画日記]
ゲーム内でも早朝から昼すぎまで井戸の水を飲みまくる一行って割と異常ですが

1、2のグラフィックで地形が把握しづらいのと、隊戦闘に時間がかかり過ぎるのが耐えられず挫折。3で戦闘が手っ取り早く、地形が見やすくなっていたので4はどうなっているのかとつい4に手を出しての4クリアです。

途中経過報告として自由研究・マイト&マジックの歴史に書いた通り、複雑なシステムに頭が破裂寸前でした。そこで武器防具の補正一覧表を作り、オートマップには書かれない情報のために雑地図や発見した場所をメモしたりしているうちにハマったようです。

終わってみて改めて感激したのは、断片的な情報を集め、雑多なクエストをこなしてその世界に「暮らしながら」徐々に核心に近づいていくという現在のオープンワールドRPGの骨格が、この古典シリーズにおいて既に完成されていたということです。

僕は根性がないので1を最後までやっていないので言い切れはしませんが、おそらく1でもその根幹の部分は変わらないようです。M&M1のリリースは調べてみれば1987年。前世紀どころか80年代。驚愕です。

訂正:Might & Magic Book Oneのリリースは1986年でした。お詫びして訂正します。ご指摘くださったアーヴァラナさん、ありがとうございます。

歴史的に意義があるというだけではありません。FTやオートマップ、クエストログなどユーザーの便宜を図りながらも自分の頭で考えないと道を見失うようになっているところが探究心を刺激して楽しいです。近ごろ、クエストマーカーを追っかけていれば何も理解していなくてもゲームが終わってしまうという親切設計のゲームに慣れているせいか、新鮮な驚きと喜びがありました。

レベルはクエストでまとまった経験値を得るシステムなので、せこせこ雑魚でレベルを上げることができません。従って、勝てない敵を避けるのか、戦うならどうやって勝つのか考える必要があります。

ちょっと見回せば火山地帯には耐火防御を高める神殿があったり、街には飲むと各種のステータスを上げる井戸があったりと決して困難な回答を求められているわけではありませんが、初見で瞬殺された敵をドーピングにより完封した時は「自分で考えた」ということに対する静かで温かい満足感がありました。

マイト&マジック4を終えて[漫画日記]足モンスター
出た!足のオバケだ!気合い入れてレベル10上げてんのに腰がくだけるw

ところで上のインターフェースを見ると画面の枠にいろいろくっついていますよね。雰囲気を盛り上げているだけだと思っていたんですが、これ、機能するんです。蹴破れる壁の前に立つと右のトカゲがワタワタ動いて教えてくれ、浮遊の呪文をかけると左にしがみついているガーゴイルの翼がパタパタします。

上部の左右にいるおっさんは、危険な宝箱を開けようとするとイヤイヤします。これに関しては街を出ようとしてもイヤイヤするのでちょっと意味がわからない時もありました。

こういうユーモアというか余裕のある作り込みには、作り手の愛情を感じられてゲームを進めるほどに愛着を覚えるようになりました。愛着といえば最初のうちはすごい顔だと思っていたパーティのメンバーも苦労して育てたので我が子のようにかわいく思えてきました。

インターフェースといえば、右上の巨大なロゴも「でかすぎる」と思っていましたが、これも意味がありました。

M&M4ロゴ範囲
大きなロゴ。「マイト&マジックですよ〜!」と叫んでいるわけではなかった…

序盤は浮遊の呪文なんか使えないし、宝箱イヤイヤも探知の呪文をかけていないと機能しないのでインターフェースの全てを見ていなかったのです。終盤になると、こうなります。

右上が無駄すぎるとか思っていてすみませんでした

そうなんです。オートマップを表示するための場所でした。地図はいつでも参照できるとはいえ、呪文を使わないとこのように歩きながら見ることはできないので気がつきませんでした。こうなるととても快適で探検が捗ります。

パーティの肖像画の上にも小さなアイコンがいろいろ出ていることにもお気づきでしょうか?これも長期有効な保護呪文などが有効であることを示しています。このような1日有効な呪文を1つ1つかけると面倒なので魔法使いと僧侶系それぞれをまとめてかける「1日パック」みたいな呪文があります。このビジネスライクな感じが、6人のうちの誰かに感情移入すると言うよりは、パーティの面倒を見るマネージャーになる、と表現した方が近いようなプレイ感覚に馴染む一歩引いたユーモアを感じて好きです。

さて、4は終わりましたが、僕がGOGで買ったのは5と統合されて売り出されたCD版をベースにしているので実は最初からシームレスに5と並行して進めることができます。もともと4から5へデータを持っていけるシステムだったようですが、上図にあるピラミッドを介して2つの世界を重ねて自由に行き来できるようにするなど、とても画期的です。

最初のうちは別世界に行っていると気づかずに5の序盤クエストも普通にやっていました。混乱するので途中で止めたんですが、晴れて4が終わったので今後はピラミッドの向こうの世界を探検したいと思います。

そういえば終わったらスコアみたいのが出たんです。2桁も足りなくて何だか悔しいんですが、このように「スコアを競う」というやり込み要素が仕掛けられていたり、本当によく考えられています。

M&M4スコア
割と必死にやったのにこの点は!

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