夢のWinPCが自宅に来てからというもの、連日のマイト&マジック三昧!ただいま4!といっても、1〜3が終わったわけではなくですね…。
古典ゲームといえばウィザードリィだと思っていたので、そのノリでM&Mにも挑むと、レベル8程度で頭打ちになります。3で薄々、4でハッキリ気付いたメッセージは、
外に出て冒険せよ!
ということでした。ウィザードリィのノリで街にこもって雑魚を相手にレベル上げするのは楽しいんですが、じきにとてつもない経験値が必要となり、何をしていいかわからなくなります。しかし、ゲームそのものは確実に進化を続け、4にして既に
サイドクエストをこなしながら核心に近づいていく
という、現在の王道RPGの基本形のようなものに行きついています。そこに至って鈍い僕にもようやくわかったのです。M&Mシリーズの遊び方が。
オープンワールドだったのです!
それも1から徹頭徹尾その精神は貫かれていました。基本的にどこでも行けます。足を伸ばしすぎて即死したりするオープンワールドの醍醐味があります。森や山に入れないというような制限もお金でスキルを買うことで排除できる障害なので、クエスト縛りの1本道ゲーとは根本的に違います。外に出るのが苦痛すぎて僕が気がつかなかっただけでした。
レベル8程度で頭打ちになるのは、それもそのはず。そもそもこのゲームは雑魚相手にちまちま経験値を稼ぐのではなく、ミッションをこなして莫大な経験値やお金をドカン、ドカンと積んでいく仕組みなのでした。だから最初の街に引きこもってのレベル上げは詰むのです。
ウィザードリィは基本的に脳筋ゲーなので「強さは正義」みたいなところがあって、根性でレベルさえ上げれば何とかなるじゃないですか。そこが魅力なんですが、一方、M&Mでは強さは水もの。一時的にガツンとレベルが10上がったり、体力、魔力、防御力が大幅に嵩上げできる施設があったりします。チートスキルや呪文もあって、工夫次第で割と何でもありです。キャラクターのパラメーターさえレベルアップでは微動だにせず、自分で各地の設備で計画的に上げていかなければなりません。
強敵に薙ぎ払われたから臥薪嘗胆で特訓するのではなく、だったらレベルの嵩上げをして、炎を吐いてくる敵なら炎防御を嵩上げして力も50ずつ上げ、瞬間風速でいいので相手を凌駕して倒せば先へ進めます。エリアごとに適切な嵩上げ設備がさりげなく用意されているのでそれを発見してから突撃です。
そうした各種の設備や機能をどう使って何をするか自分で考え、1日の行動量と携行できる食料が制限されるようになったので無理のない遠征計画を立てて少しずつ開拓していく、その計画をこそ楽しむゲームだったのです。歩いた場所はオートマップによって書き込まれていくので、自分の歩いたままに絵本のような世界が目の前で出来ていくような喜びを覚えます。
1〜4まで走馬灯のように駆け抜けて思ったのは、このゲームを作った人たちはゲームが、M&Mが大好きで、どうしたらもっと楽しくなるか常に考えていたんじゃないか、ということです。それもすごく楽しみながら。プレイして不便だとか不快だと思ったことは、概ね次で改善されています。特別不満がないようなところも試行錯誤を重ねていき、マズければ戻し、変化を厭いません。
それと、製作者さんたちは、多分頭がいい人たちなんだろうなーってことです。だから頭が残念な人たちのことがあまり理解できないのかな、と。根性のないプレイヤーのためにオートマップをつけたり、クエストメモに座標もしっかり書いてくれたり、工夫してくれてはいるんですが、僕が普通にやっているとみるみる脳内メモリが枯渇します。そこで、腹を括って情報を書いて整理するようになったら、俄然面白くなってきました。
特に武器や防具の補正値が+1のような簡明な表現から素材依存に変わってからは圧倒的なメモリ不足で拾った装備を有効に使えなくなりました。だって、素材の系統によって補正値の規則が変わるんです。革製品の防具は補正0だけど武器になるとダメージが−4もつくとか、真鍮製は命中が+3なのにダメージは−4で、防具としても−2だとか。理解が追いつきません。
複雑すぎて脳が理解することを拒否したのでスプレッドシートにつけました。これで、銀のブロードソード(平均ダメージ+11.5)よりもエメラルドの短剣(平均ダメージ+19)の方が強いということがハッキリとわかるようになりました。直感的には、ちょっとわかりませんよね。こういう部分を楽しむのがM&Mなのかな、と思えてきました。
地図もオートマップがありますが、いい加減なメモでいいので描くようにしました。どこに何があったか記憶できないからです。これでようやく楽しめるようになってきました。
マイト&マジック1から4までの急ぎ旅を経て、ようやくゲームに参加して楽しめるようになった僕。この分なら最新作の9は、どうなっちゃってるんだろうと期待と好奇心でいっぱいですが、とりあえず4にハマってしまったのでここで世界を救ってみてからにします。
コメント