僕とサブローちゃんが統計の本になりました!

Unravel紹介漫画: 地球代表ならこの1本・不朽の芸術作品

Unravel。新しいゲームではないが、不朽の名作だと思うし、今も時々ふらりとあの世界に立ち寄っては癒されて帰ってくるので、この日記にもいつか書くつもりでいた。

ゲームを始めると、そこは、どこかのおばあちゃんの家。古びてはいても、その古さは丁寧に手入れをされてきた、いい感じの古さだし、ちょっと置いたままのメモとか皿に出ているお菓子など生活感とぬくもりがある。北欧のオシャレな家なので既視感はないはずなのに、なぜか落ち着くし、黄色っぽい明かりのせいか懐かしい感じさえする。

おばあちゃんが二階に上がる時に落とした毛糸玉から、毛糸をぐるぐる巻いたような人形が落ちて歩き出す。それが自分。部屋にある写真に入っていって、おばあちゃんの思い出をたどる旅をする。北欧の美しい自然の中を、毛糸を投げたり、物や足場に結んだり、たぐったり、するする落ちたりして、進んでいく。その過程は、パズルのようになっていることもあるが、ガチのパズルゲーム、というほどの難易度はない。普通に行けない時に手順を考える必要がある程度。

Unravel: 地球代表ならこの1本・不朽の名作図版1
冒険の拠点となるおばあちゃんち。いつ来ても落ち着くなあ。いい匂いしそう。

アクションではあるが、あまり高度な指技は要求されない。もし、難しいと思ったら、やり方を間違えているかもしれない。漫画の中で僕が指摘されたように。物理計算が割とゆるめなので、間違えたまま、あるいは正しいやり方がわからないまま、何度もしつこくやることでゴリ押しでクリアできてしまう箇所もあるが、苦痛を伴うのでお勧めできない。キツイと感じたら周囲を今一度見直してみよう。見落としている物体やフックがあるかもしれない。

Unravel: 地球代表ならこの1本・不朽の名作図版3
裏庭。どの瞬間もプロの写真家の作品のように美しい

旅する風景は、常に美しい。色々な生き物を見て追いかけてみたり、追いかけられてみたりしながら、進んでいく。物語の進行とともに、大自然とはいえない舞台に変わっていっても、一貫した美しさを決して失わない。音楽は生の弦楽四重奏で、穏やかな場面では心地よく、緊迫したシーンでは激しく熱く、印象的だ。

Unravel: 地球代表ならこの1本・不朽の名作図版2
ん、毛糸が足りない。ほどいてやり直さなくちゃ

美術的な完成度、音楽、伝えようとしているメッセージ。全てが合わさって、一つの芸術作品となっている。芸術作品の常として、物語は暗くなっていくが、最後にちゃんと救いがあるところも全年齢対象にできる大事なポイントだ。初めてプレイした時は、辛くて悲しくて哀れで泣いて、その後じんわりと温かな涙が出てきた。

ある日異星人がゲーム作品対決を挑んできたとして、僕が責任者ならこのUnravelを出すだろう。ホロウナイトは、もしかしたらエイリアンは指先があまり器用ではなくて白い宮殿で怒り出すかもしれないし、ポータルナイツは、何をしていいかわからないタイプだと困るし、ウィッチャー3はグウェンと推しすぎてそっちが本体と思われたら困るし、トリコは敵が異星の文化由来っぽいので喧嘩売っていると勘違いされるかもしれない。要するに、Unravelは人を選ばないだろうということだ。老若男女現在過去未来異星人、誰にでも自信を持って薦めることができる。

もしまだプレイしていなかったら、amazonでも1800円とお手頃価格なので、ぜひ試してみてほしい。ちなみに続編のUnravel2も出ていて、これはまた別ジャンルの傑作になっているので、また近いうちに。

Unravel紹介漫画: 地球代表ならこの1本・不朽の芸術作品
色々間違えてたよ…

コメント