ゲーム脳の仕事術[漫画日記]

時間との戦いなので体調管理のためのリングフィットアドベンチャーと最低限のあつ森以外は全然ゲームできませんが、そんな時でもゲームのことばかり考える…じゃなくて、心の中にはこれまで苦楽を共にしてきた数々のゲームが脈打っていることを強く感じます。

まず最初にパニックを起こした時。圧倒的な量の前に立ちすくんで夜逃げを検討しましたが、ふと風来のシレン５で溶かしてしまった必中小刀（正確には必中小刀を合成し、鍛え抜いた朱鋼石の剣を誤って変化の壺に入れてしまった）を取りに人生の落とし穴99F（２回目なので99Fになる）に挑んだ時のことを思い出しました。レベルが１に固定されて上がらない特殊ダンジョンです。その分アイテムで力を盛ったりHPを増やしたりして凌いでいくのですが、75Fくらいで投げ出しそうになりました。状態異常を仕掛けてくるいやすぎカッパのような嫌すぎる敵が異様に多く、その対策アイテムを必死で集めても集めても足りる気がしないのです。

吠え面をかいているとサブローちゃんが99Fまでの必要アイテムを書き出すようにとアドバイスをくれました。そして手持ちと比べて何がいくつ足りないか調べて集めるべきである、と。確かに恐怖に駆られて漠然と集めているとイヤな感じが強いカッパ封じのツボばかり溜め込んだりします。調べてみると、足りないものは祝福された桃２つほどだったので熟成→祝福を計画的に行って割とすぐに必要アイテムが揃いました。そうなれば、後はミスしないように気をつけながら進むだけです。

夜逃げを考えながらも僕は1日あたりの仕事量を計算しました。僕の通常運転の２.5倍です。それくらいなら瞬発力としては可能なんですが、それが25日続くというのが怖いのです。1日でも体調不良で休んだり、思ったように進まないと次の日以降の負荷となってのしかかってくるわけです。怖い。メンタルが雑魚なので、こうしたプレッシャーに大変弱いのです。

でも、逆に言えば1日に予定より少しでも多くこなせば、次の日からのノルマが軽減されていくわけです。そう、ちょうどあつ森の借金返済のように。最後の借金298万円を1月で完済するために僕は計画を立てました。1日当たりいくら稼げばいいか、という計画を。電卓を持ち出すまでもなく10万弱です。毎日きっちりこの額を貯めれば１ヶ月で晴れて自由の身になれます。僕は頑張りました。11万稼げると気が楽になるので嬉しくて１日で50万稼いだ時もあります。結局２週間くらいで返してしまいました。あれと同じノリでいけそうです。

そうなると俄然スイッチが入ったように猛然と働き出しました。ノルマを越えれば越えるほど嬉しくなってさらに加速します。自分でもドン引きするほど働きました。夜寝る時間も惜しいくらいです。気になって夜中に目が覚めてしまい、寝付けないので３時に起き出して作業したこともありました。

でも、ここでFallout4の教えが僕を打ったのです。このゲームの最難関モード・サバイバルでは７時間未満の睡眠では体力が回復しないばかりか寝不足が溜まっていき、ある線を越えると著しくパフォーマンスが落ちて戦闘どころではなくなってしまうのです。そうです、睡眠は大事です。たとえ夜中に目が覚めても、トイレに起きても、脳が覚醒していようとも体だけでも横になって休めるべきなのです。僕は７時間以上の睡眠時間を確保することを決意しました。

ところがその朝、抗いようのない障害が僕を襲います。持病の頭痛です。これがひどくて以前は数日間寝たきりになるのが通例でしたが、幸い今はトリプタンが効くことがわかって確保してあります。効いても3日ほどは不快感が続きますが、飲まない状態と比べると天国と血の池地獄です。最悪、連日薬を飲みながらでも働き続けることができるのが救いです。

あれ？でも僕は思い出しました。こないだ酷い頭痛になった時、リングフィットアドベンチャーやったら治ったような？そういえば職業病とも言える肩こり、腰痛も毎日の運動後は一旦全快します。朝から運動したりして逆に倒れるんじゃないかとも思いましたが、ヤケクソでやってみました。

治りました。最初のうちは痛いのですが、必死になってディープスクワットでGreat判定を出そうと、そればかり考えているうちに、気づいたら治っていました。必死すぎて、その瞬間は仕事のことも一切忘れているのもストレスマネージメントとして有効ではないでしょうか。それが有効だということは以前から知識としては知っていましたが、忘れられないからこそのストレスなので、実践できたことはありませんでした。

なーんだ、体を責めて余裕がなくなれば悩みに裂く意識も無くなるんです。こっちのツラさが攻撃となるシステムも、やり場のない怒りの捌け口にピッタリです。特にスワイショーがいいです！楽な上、右に左にビッタンビッタン雑魚を倒すのが往復ビンタっぽい。攻撃している実感のあるリングアローも最高です。こっちはキツイですが。

去年から始めたリングフィットが、すっかり日課になっていたことにも随分助けられています。朝起きてすぐ働いて朝食、また働いてリングフィット、シャワー、昼食、午後の仕事、夕食、とリズムができているので集中力が切れる前に時間がきます。というか、時間が来るとわかっているから集中できるような気もします。できるだけ長く働こうとして例えば六時間ぶっ続けなどの無茶な予定を組むとダレるし、疲れるし、肝心の作業が雑になってしまう危険もあります。昼のリングフィットは仕事からの束の間の解放として、以前にも増して楽しみになりました。

果てしない道のりの前に挫けそうになった時はホロウナイトの白い宮殿を思い出します。アクションゲームが苦手な自分が直面した、あの底なしの絶望に比べたら、あの第３ゾーンに入ったあたりの無力感に比べたら、仕事は一応自分の得意とするもののはず。がんばれそうです。がんばるぞー！