僕とサブローちゃんが統計の本になりました!

ゴッド・オブ・ウォー漫画日記:よーしパパ大岩投げちゃうぞ!

以前『令和元年の意気込み』で表明したように、元号が改まってしょっぱなからクソゲーを掴むと末長く呪われそうなので最初の1本は慎重に検討・調査して買うことにした。

そして選んだのはゴッド・オブ・ウォー(God of War)。名作シリーズは値段が下がっているだけでなく、時を経て一定以上の評価を多くのユーザーから受けているということなので、それだけでかなり安全度は増す。それでも最後は相性なので、どんなに評判がよくても「なんか合わない」ということは常にあり得る。そこは実際に遊んだ人の意見をネットで調べて念には念を入れた。好みの似た人の意見は特に参考になる。とはいえ、自分で遊ぶまで結局はわからないんだけど。

そしてゴッド・オブ・ウォーは当たりのようだ。現在中盤くらいだと思うが、とても楽しい。すげー硬派で真面目な作品なのに、楽しい。RPGにおいてゴツイおっさんと少年の組み合わせは珍しくない。ただ、プレイヤーは大体において無力な少年の方で、おっさんはしばしば序盤で離脱するので自分がおっさんサイドというのが新鮮だ。おっさんが図抜けて強いのも痛快だ。大岩を投げたり、切り倒したばかりの大木を肩に担いだりする。さすが神話の世界。下手でも適当にやっていれば派手な戦闘になるシステム設計もすごい。強く、上手くなった錯覚に陥らせて、うまく乗せてくれる。

グラフィックスは自分の好みよりもやや濃いのだが、美しい。古代の色彩センスは極彩色なので、わざとなのかもしれない。プレイ画面も終始美しいのでムービーが始まっても、あまりにも自然につながっていて操作が効かないことに気づかなかったりする。

小説を紐解いていくような感覚のウィッチャー3よりも遊べる映画を観ている感覚に近い。セリフも中世風な訛りのあるウィッチャーに比べて普通のアメリカ英語なので聞き取りやすく、日本語字幕で遊べば洋画の中にいる錯覚に陥る。とはいえ、ハリウッド娯楽映画のように話が雑ということはなく、テーマは父と子の絆という真面目で重いものだし、会話も妥協なく作り込んである。日本語字幕の訳も適切かつ各キャラの性格を十二分に掌握しており、素晴らしい。

父と子の結びつきは大きなイベントごとに階段状に変化していくのではなく、日々の会話の中でも緩慢に変化していき、目が離せない。悲しそうな子供、拗ねている子供、調子に乗っている子供。父である自分も父親としては未熟で、ハラハラする。ちょっとした会話の一つ一つがこんなにも楽しみなゲームは初めてだ。トリコでも感じたように、ただ観ているだけの映画よりも、自分が関与しているので感情移入が格段に違う。そもそもこんなに深く長い話を映画で実現したら予算がいくらあっても足りないはずだ。そう考えると、いずれゲームは映画の上位互換となっていくのかもしれない。少なくともそうなる可能性を感じさせてくれる傑作だ。まだ途中だけど。

それじゃ、ちょっと坊主がスネてるようなので失礼!

ゴッド・オブ・ウォー漫画日記:よーしパパ大岩投げちゃうぞ!
日本の作品は非力スタートが多いもんだから

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