僕とサブローちゃんが統計の本になりました!

[スカイリム]漫画でわかるドラゴン語3:人称代名詞

[スカイリム]漫画でわかるドラゴン語3:人称代名詞アイキャッチ

人称代名詞というと堅苦しいですが、英語ならI, my, me, you, your, you…と憶えさせられたアレです。ドラゴンの態度を見ているとわかるように自分と他者の区別があるので、それに対応する言葉もちゃんとあります。

これまで([スカイリム]漫画でわかるドラゴン語1:すぐ使える単語[スカイリム]漫画でわかるドラゴン語2:疑問文」)の漫画で「お前はバカだ」「あなたは私を殴る」などで目にしてきましたが、そろそろまとめてチェックしましょう。

間接目的語に当たる格は無いので英語と同じ感じです。「あなた」と「あなたたち」の区別が無いのも似ています。ドラゴン的には卑小な者どもが1人でも540人でも大差ないからかもしれません。

〜selfにあたる再帰は「それ」に当たるniiがnimaarと激しく変化する他は主格と同じで記憶は楽ですが、簡素な言語によくあることとして、そのぶん読み分けが難しくなります。

所有格は「〜の」と「〜のもの」を兼ねます。例えば一人称なら同じdiiを使ってTuz los diiで「その剣は私のものだ(The sword is mine. 冠詞は多くの場合省略されます)」と言ったり、dii tuzで「私の剣」と言ったりします。

所有については人称代名詞を使わない面白い表現が豊富にあるのですが、あまりにも豊富なので別の機会に譲ります。

そして、面白いのが、1人称の目的格です。話者がドラゴンである時のみ特別な言葉dovahになります。ドラゴンが自分たち偉大なドラゴン種以外はクソだと考えているのがよくわかり興味深いです。この言葉は、つまるところドラゴンのことなので、一人称が自分の名前の痛い子みたいな気がしないでもありません。「私を無視するな!」→「ドラゴンを無視しちゃイヤ!」みたいな…。

そもそも言語というのは、例外的用法や不規則変化のようなイビツなところに文化が透けて見えて面白いのですが、人造語であるドラゴン語も、ちゃんとそうしたイビツさが仕込まれているあたり、わかってるなーと感動します。

そういえば最近Twitterでカジート語には1人称が無い、というのが話題になっていました。カジート語も勉強すると楽しそうです。

2人称の所有格にhinとhimがあるのは、後に続く語がhから始まる時だけhimになるからです。

[スカイリム]漫画でわかるドラゴン語3:人称代名詞

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