その日もサブローちゃんと日課のヴィクター・ヴランを遊んでいたのでした。砕けた世界は自動生成の無限ダンジョンなので、いつか辞めるか止められるかするまで1日1階潜っています。
何度も「もうここまでか」「もう無理」と思ったのに、トイレ休憩を挟んで再挑戦するとなぜか二人とも神回避してスルリとクリアしたりして味わい深いので、終わりそうで終わりません。安かったのに二人して長々と遊べて本当にお買い得です。
ところが、突然あさっての方に全力で突進するヴィクターがいました。バカヤロー!何やってんだ!ん?よく見ると僕のヴィクターです。
そうなんです。パッドが成仏したのに、だましだましゾンビ化したパッドを使い続けてきたのでした。それもこれもコロナ特需に乗っかって便乗値上げしたり、非正規品をしれっと売っている業者に1円たりとも落としたくないからです。
しかしそれも限界に近づいてきました。スカイリムは一人プレイなのでサブローちゃんのを貸してもらって安泰ですが、二人で遊ぶヴィクターでは、そうはいきません。あと少しというところまで削ったシードが僕の暴走で全回復してしまった時は自分で自分の頭を蹴り飛ばしたかったです。
もうダメです。いよいよどうにかしなければなりません。しかし相場は相変わらず。巣篭もり需要かPS5発売を控えての生産控えか、純正パッドは依然として定価の2倍以上をつけています。
もちろんアントワネットに言われるまでもなく他メーカーの製品も検討しました。でもレビューを見ると不安になるんです。「すぐ壊れた」とか「使い物にならない」「安っぽい」とかね。
こういう時、自分が実際に使って気に入っていたメーカーの製品は心強いです。HORIさんのスティック無くして僕の格ゲー時代は語れないほどお世話になっていたので印象大アップ!
新調するのに機能が落ちるとか、なんかイヤです。
でもそう言われて、失うものをそれぞれ精査しますとですね…
ホリパッドにないもの
削られた機能は、実は無くても大して困らない、むしろ無い方がいい機能だったりします。特に振動は情熱的に大嫌いで、設定にバグがあって毎回振動オフ設定しないと震えるマジッ犬では頭を掻きむしったものでした。このパッドなら毎回「振動アリ」にされようが「激震級」に設定されようが「無い袖は振れない、無いバイブレータは震えない」ってことでセーフ!最強です!
振動も効果的に使えば臨場感を高めてくれるのですけどね。大抵強すぎませんか。キャッチャーミットつけてる前提でしょうか?僕のゲーム人生の中で、唯一プラスに感じた振動はゼルダのトワプリです。あれだけは強すぎず弱すぎず、状況に応じた適切な振動で、よかったです。他は全滅です。完全に切らせてくれないゲームは開発側のエゴを呪っています。
でも、削るばかりの機能縮小パッドかと思うと、もちろんそんなことはありません。削った分、純正には無い機能がいろいろついています。
連射機能
そうこなくっちゃ!せっかくサードパーティなんだから純正にはない何かを期待します。連射と聞くだけで嬉しいですが、宝の持ち腐れかもしれません。シューティングとかもうやる気も起きませんからね…
高性能キノコで操作しやすい
トワプリの鬼周回で非人間的な動きをしないことをテーマに美しい動作を特訓した結果、キノコの微細な動きはかなり上達したと思うのですが、それでも突然走り出すことは、完全には止められず、不愉快です。
ボタンの割り当て機能
操作ボタンのカスタマイズが許されないゲームって結構あって自分の感覚と合わないと地獄ですからね。なぜあれを許可してくれないのか。完全にユーザー置き去り、制作側の傲慢ですよね。憤りを覚えます。
エイムを助けるターゲットボタン
隠しボタンっぽい裏面のボタンが弓のエイムに使えそうだし、純正より安くて今なら4000円ちょっとなので、思い切って買うことにしました。いろいろ調べてくれたサブローちゃんに感謝です。
というわけで、新しいパッド買いました。製品名は
[連射機能搭載]ホリパッドFPSプラス for PS4
です。使ってみると確かにキノコを倒すと加速度的に自分やカメラがガンと動く感じがありません。これは3D酔いする人にも優しい機能かもしれません。ターゲットモードの緩さは3段階に調節できるので、極限までの精密さを求めるか、現実的な落とし所をとるか、各自のプレイスタイルで選べるのも嬉しいです。
使用感
コードの長さが十分なのでいつもの場所に座って問題なく遊べます。電池の残量を気にしなくていいし、何より軽いのがいいです。電池って重たいですもんね。そして予想外に役に立ったのが…
宝の持ち腐れかと思った連射モードですが、鍛冶のレベル上げや弓の量産がラクになります。押しっぱなしで材料が枯渇するまで一気に作ります。特に全体のレベル上げのために鍛冶のリセット+再レベリングを繰り返すような時には、もはや必須!
だるい薪割りも連射でできれば!と期待しましたが、連射するとむしろ停止してしまうのと、1セットごとに視点がリセットされるので無理でした。残念です。薪割りだるいよ薪売ってほしいよ。
購入への直接の動機となった注目の精細モードも期待以上の活躍です。これは便利。
ただでさえエイム中は時間の流れが遅くなっているのに、さらに右スティックがゆっくりになるチート機能でピタリと狙いが決まり、ゴルゴにでもなった気分です。ゴルゴは弓じゃないですが。
結論としては、便乗値上げに屈することもなくスカイリムでの暮らしがラクになって大満足です。
エルゴノミックデザイン
購入前には最大のネックと感じた左キノコの独特な配置も、使ってみるとすぐに慣れ、加えて合理的だと感じました。親指と他の指との関係が脱力した状態にとても近いため自然で疲れない上、指の稼働範囲を最大限に使えるからです。
思い切ってバッサリ削られた機能は結局必要なかったし、誰かが自分の強いこだわりを実現するために自作したかのような「かゆいところに手が届く」大胆な設計は現実的で使うほどに納得できます。おそらく、やり込んだゲーマーの意見をふんだんに取り入れたのでしょう。そう考えると、デザイン優先には無い無骨さが叩き上げの機能美に見えてくるから不思議です。
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