108. 前哨戦(1)

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108. 前哨戦(1)

幸せいっぱいのミツバチさんだけを描いていたいけど、ミツバチさんの生活史に秋は「スズメバチの攻撃に耐える」と書かれるほど、暮らしの一部なのですよね。ミツバチさんの世界は厳しいなあ。

オオスズメバチは恐ろしいけど、ニホンミツバチから徹底的に盗む癖のあるセイヨウミツバチが野生化しないのは彼女たちとダニのおかげだし、犠牲を減らすためにも弱い群れから襲ってくるから自然の個体数調整の仕組みの一環でもあるし、悪とは言いきれないものですが、やはりそばに来るとその大きさにビビります。でもオオスズメバチも静かにしていると慣れるみたいですね。

というわけで、まずは兵力のデモンストレーション。大勢の働き蜂が外に出て「うち強群よ! 高くつくわよ!」と見せています。

しかし敵の偵察は、いつか(77. ジャイアント)で助けたオオスズメバチの女兵士。あの時、襲われないような強群にしておけという助言を貰ったのでしたが、現状では「勝てる」と判断されてしまった模様です。

オオスズメバチが個でなく群れとしてのミツバチを襲う時、狙いは巣板に詰まった蜜と子供達。おとなが逃げ出しても巣を乗っ取れば、寒くなって活動している虫が減っている季節にあって、かなりの栄養源を確保できるので犠牲を覚悟で本気で襲ってきます。「不気味な城」の遺産で満足してくれるでしょうか?

※珍味…普通はこんな時期に雄蜂はいないから。

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