120. 晩秋の防衛戦(10)

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120. 晩秋の防衛戦(10)

再びですが、「顎」は用法上は「歯」だと思ってください。オオスズメバチの強烈な毒針は主に巣を脅かす体の大きな哺乳類に対する防衛用で、他の昆虫相手には頑丈な大顎で「噛み殺し」ます。弱い相手は噛み殺し、あるいは翅や武器を切り落として相手に応じて瞬時に無力化する優秀なハンターです。例えばカマキリなどは飛びかかって武器である大鎌を切断、攻撃力を奪ってゆっくり肉団子にします。かっこいい…けどミツバチさんから見たら怖過ぎますよね。

次々飛びかかって団塊の中に封じ込めて熱殺するまでに、最初の方に飛びかかった何匹かはこの顎の犠牲になってしまいます。

固い物がダメなら噛んでも粘る柔らかいものは? これぞ柔能く剛を制す! …ちょっと意味が違うでしょうか?

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