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第二刷の修正箇所について

先週予告しましたように本日は『JMPではじめる統計的問題解決入門』の第2刷で修正箇所についてご報告します.今回は増刷なので,改訂版と違って通常は大幅な修正はできませんが,気付いている限りの修正をオーム社に無理を通してお願いしました.複数のページにまたがるような大幅な変更(例えば注釈を追加,削除したりも含みます)は断念せざるをえませんでしたが,以下ではそれらも交えて報告します.ですので,以下の記述は第1刷をお持ちの皆様のためのもので,第2刷での実際の記述とは異なっていることご注意ください.(念のため既にご報告している修正点も掲載しています.) 1.p11の下のエクセルデータの図を下図と差し替...
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重版出来とJMPer’s Meetingのお知らせ

気がつけば100回目の投稿です.ここを訪れていただいている皆様に感謝いたします.そもそも『JMPではじめる統計的問題解決入門』のサポートブログとして始めたので,ここまで続くとは思ってもみませんでした.書きたいことがそれほどあるわけでもないのですが,継続すること目指しました.毎週土曜日に書くと決めたのは,継続しやすいからです.不定期にするとどうしても途切れてしまうものです.特に無理をしているわけではないのですが,なんとか続いていているので我ながら感心しています. ボツにした原稿を掲載したり,頂いたいご質問にお答えするなどの間をその週に読んだ本やニュースについての駄文でつなぐというスタイルが固定...
JMPではじめる統計的問題解決入門

ロバスト設計とMCDAアドイン

前々回の記事で,プロファイルの「誤差因子」に何らかの因子を割り当てると,等高線プロファイルに尾根線が描画されるというtipsを紹介しました.こうすることで,割り当てた因子の微分係数が特性に加わり,それにゼロ望目の制約を加えることで,その因子をノイズ因子としたロバスト設計が可能となります.本書にダウンロード添付したMCDAアドインはロバスト(パラメータ)設計のためのアドインですが,プロファイルでロバスト設計ができるのに,なぜ,このようなアドインが必要なのかという質問をいただきましたので,今週はそれにお答えします. 短い答えを言うならば,何をしてロバスト最適とするのかという定義が違うというのが一...
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等高線を読む際のヒント

紅葉の季節が近づいてきました.どこかに山登り(といっても本格的な登山ではないです)にでもいこいうかなと地図を眺めていて思ったことを本日は.「モデルのあてはめ」は実験データを表現する数式を導出してくれるJMPの代表的な機能です.ですから,モデルとは数式そのものを指しています.一方,モデルには日本語で模型という意味もあります.わたしはモデルを考えるときは常に模型のイメージを大切にしています.模型といっても,いわゆる工作模型の類です.応答関数の性質やその挙動を把握するのには実験データを仲介としてシステムを模型化するという考え方が重要です.この意味では,予測プロファイルよりも曲面プロファイルの方が直感...
JMPではじめる統計的問題解決入門

MCDAアドインのアップデート

本書のサポートアドインであるMCDAアドインのアップデートについてお知らせします.不具合修正と同時に若干の改良が加わりました.不具合というのは最適化の条件がローカルに保存できないというものでした.これができないと様々な最適解(の候補)の比較検討(即ち,このアドインの目的である多基準の意思決定)がやりにくいのです.実はこの不具合には気づいたのは昨年の出版記念セミナーで発表したときのことでしたが,クリティカルな不具合ではないので修正はいつでもいいからと開発者に報告だけはしていたのですが,ようやく修正していただけました.今回,JMPのプロファイルにある機能を実装してもらえたので,赤三角メニューの設計...
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パラメータ設計のアドイン(その2)

先週の続きです.パラメータ最適化のためのアドインについてそれぞれの違いなどを説明しようと思います.本日はHOPEアドインとSRPDアドインについて.もっとも端的に説明するならば,これらのアドインを使えばパラメータ設計のためのJMP操作が簡単になるということでしょうか.この図(クリックで拡大表示します)に示したように,HOPEアドインの設計画面にはJMPでは赤三角から「因子グリッドのリセット」で呼び出さなければならない各種設定がGUIに実装されています.これだけで便利なので,なぜJMP標準になっていないのか不思議なくらいです.見た目だけではなく,実はこの二つのアドインは今年の1月13日の記事で言...
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パラメータ設計のアドイン(その1)

パラメータ設計のアドインについて質問を受けました.私の知っている限りでは,本書のために開発したMCDAアドイン以外にも,HOPEアドインとSRPDアドインがあります.実はこの三つのアドインのベースは同じものなのですが,それぞれの機能と思想が違っています.それらの違いについてお話しする前に,本日はまずその1としてなぜアドインが必要なのかについて説明しておきます.JMPでは「満足度の最大化」でパラメータ設計ができるのはご存じでしょう.「プロファイル」とシームレスに繋がっているので使いやすい一方で,本格的なパラメータ設計には機能面で少々物足りないことも事実です.例えば,実験計画で応答の目標を設定する...
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フォローアップセミナー

以前この場でお知らせしたと記憶しているのですが,「統計的問題解決入門」のフォローアップセミナーを開催します.PCを持参していただくセミナーなので,3人がけの机一つに最大2名とした都合で定員が限られています.現時点でJMPer’s Meetingを開催する部屋の半面を使う予定で,スクリーンが見にくい場所を除外すると机は18個くらいとのことなので,最大で36名といったところでしょうか.定員の都合があるので,JMPer’s Meetingのように一般募集はかけず,SASの営業さんから興味を持って頂けそうなお客さんに直接アナウンスしてもらいました.今回は製造業(おそらく電機系)に限定しましたが,タイミ...
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JMP14対応のMCDAアドインについて

 先日まで検証していたのですが,本書の例題の範囲では少なくとも動作に問題はないようですので,JMP14に対応したMCDAアドインを一週間後の4月7日の受付分からリリースします.整理しておきますと,現時点でMCDAアドインには三つのバージョンがあります.書籍出版と同時にリリースした「MCDA20170821.jmpaddin」が最初です.その後に,私のSUMMITでの発表のために一部の処理を改良していただいた「MCDA20171101.jmpaddin」が続き,今回JMP14対応の「MCDA20180214.jmpaddin」となります.今後アドインのGUIの改良や新機能の追加なども考えてはい...
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JMP14

いよいよJMP14のリリースが正式にアナウンスされました.プレスリリースはこちらです.2018年3月22日(米国東部時間)より全世界同時に出荷開始とのことなので,もう来週ですね.おそらく,完全日本語版は半年遅れでJMP14.2?のリリースのタイミングになるでしょうけれど,通常使用には問題ない範囲で日本語化されていますので,それまで待たずにJMP14.0を試されるとよいと思います.グレードを検討するのアップであれば,おそらく今まで同様にトライアル版も準備されているのではないでしょうか.2018年第1回のJMPer’s MeetingはJMP14の新機能紹介セミナーということで私も申し込みましたが...
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アメリア・イアハート効果

昨日の続きです.パラメータ設計において「アメリア・イアハート効果」を関連付けるとすれば,多特性の最適解にはならなくても単特性の最適解にはなり得る解があって,それらの解にも価値があるということではないでしょうか.ちょっと事情があって英語環境からの説明になって申し訳ないのですが,このような解を求めるには,Profilerの赤三角から「Optimization and Desirability>Set Desirability」で「Response Goal」の設定ウィンドウを出して一番上のプルダウンから所望の特性以外のGoalを「None」にします.(すいません,日本語での表記はうろ覚えなの...
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MCDAアドインの修正について

MCDAアドインに修正が入りました.修正といっても,言われなければ気づかないような些細な修正で,本書の内容にも変更はありません.修正されたのは次の二つです. 1.メッシュデータの生成で作成されるテーブル名が「最適化」となっていたのが「グリッド」に修正されています. 2.最適化の結果が「プロファイル」と連動するようになりました. 前者は単純な間違いの訂正ですが,後者の改良によって最適化解を視覚化する際に便利になりました.出版記念セミナーに参加していただいた方は覚えていらっしゃると思いますが,私のデモでは最適化後にその都度「プロファイル」を起動していました.それがトリガーとなって最適解の値が...