JMPは初心者に優しいか？

JMPは初心者にも使いやすいと定評があります．それはまあそうかなとは思うんだけど，いくつか改善したほうがいいかなと思うことがいくつかあります．

一つは，コンテクスチュアルなメニューです．コンテクスチュアル広告とかターゲティングはご存じと思います．ユーザーが見ているページに関連性の高い広告を表示させるという手法．これまでのクッキーによるユーザー追跡による手法の代替として最近よく使われてますよね．ユーザーに，違和感を持たれることなくなくそれだけ，商品に興味を持ってもらえる可能性が高くなるとのこと．クッキーによる追跡は，規制が厳しくなってきたからね．

それでJMPのメニューも一部がコンテクスチュアルになってます．例えば，「2変量の関係」では，赤三角に「ノンパラメトリックな曲線」があるけど，これは２変数とも連続尺度でないと表示されません．当たり前ではあるんだけど．これが初心者のうちは「あれっ？」と思うことの一つ．尺度が正しいことを確認するのがJMPでのデータ分析で重要なのはこの間違いを防ぐためでもあります．

コンテクスチュアルなメニューになっていると，前提が正しければメニューがシンプルになるけれど，初心者のうちは前提が正しいということにそもそも気付かなかったりするのです．それならば，どうあって欲しいかというと使えないメニューはグレーアウトして欲しい．もちろん，このメニュー表示モードと従来のコンテクスチュアル表示モードは「環境設定」で切り替えられたら尚更いいですね．

他にも「1変量の分布」の設定パネルのオプションに「工程能力分析の実行」というのがあります．通常は「ヒストグラムのみ」のチェックボックスがあるだけだけど，列プロパティの「仕様限界」に設定されているとこのオプションが出現します．もちろん，赤三角メニューもコンテクスチュアルになってます．

他にもあげればキリがないのは多くの皆様もご存じでしょう．JMPの使いやすさの一つの要因ではあるんだけど，初心者には優しくないのではないか．．と思ってます．皆さんはどうお考えでしょうか？　

それともう一つ，初心者に優しくないと思うポイントがあって，こちらは熟練者にも理解してもらえると思うんだけど，今日は時間がないので来週書きます．

それでは．