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この週末は忙しい

講演

何が忙しいかというと,来週火曜日に開催予定の講演の準備と,Summit Japanの発表の準備です.特に後者は,まだストーリーが固まってないんですよね.昨年はJMP Proの機能紹介をしたけど,今年は啓蒙的な話にするつもり.
実験計画のコンサルテーションをしていて,色々と拒否反応含めてネガティブな意見を聞いてきたので,それに対する回答として聞いていただけるとありがたい.ちなみに今まで聞いてきたそれらの意見をまとめるとこんな感じです.

下流再現性が良くない ➡︎役に立たない
思ったより手間がかかる ➡︎負担が増えた
実験の失敗が致命的 ➡︎無駄になった
物理が見えない ➡︎ブラックボックス
シミュレーションで最適化できる ➡︎必要ない
一部の人だけがやればいい ➡︎自分に関係ない

25分枠なので,このうち最後の「実験計画は一部の技術者だけがやれば良いのでは?」という意見に答えようと思ってます.今ここでそれを書くと,「一人では超えられない壁も全員で協力すれば超えられる」(かもしれない)からです.発表では,実験計画はステークホルダー全員が参加することで,その真価が発揮されることを示そうと思ってるけど,どこまで伝わるか不安しかないです.

この壁というのは,私がよくイノベーションのアナロジーで使う壁です.そして,いつかもここで書いたように,競輪の二段引きの戦略で勝利を目指すわけです.リレーのバトンタッチのようなものかもしれませんが,ここでは,製品を改良する現場のエンジニアと,新製品を開発するエンジニアの共同現象が生まれます.その結果もたらされるのが,「創発」という現象.創発こそがイノベーションの実態と考えてます.

こう考えると自分はホーリズミストなんだなと思います.聞き慣れない言葉かもしれませんが,日本語では全体論者とでも言えばいいのかな?反対が還元主義者ですから,意味はお分かりかと思います.以前は,わりと還元主義的なところがあったから,実験計画について考えていく過程で,そうなってきたのかもしれない.

というわけで,今週はこれだけです.それでは.

統計的問題解決研究所

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