僕とサブローちゃんが統計の本になりました!

PS4トロフィー分析によるホロウナイトユーザープロファイリング

昨日の記事、『ワンダの挙動』に続いて、今なおハマり続けているホロウナイトでも同様の分析を行うことにした。

昨日述べたように、ホロウナイトでは全てのボスにトロフィーが設定されているわけではないため、他に進捗を伺えるボス以外のトロフィーも一部含んだグラフとした(下図)。

ここで断っておかなければならないことがある。ホロウナイトはオープンワールドで、攻略する順に関して、かなりの自由が許されている。従って、横軸のトロフィーは時系列に並んでいるわけではなく、便宜上比較しやすいように達成率の高い順とした。ワンダのようにある項目を達成している人が、必ずしも直前の項目を達成しているわけではないことを了承いただきたい。

PS4トロフィー分析によるホロウナイトユーザープロファイリング・グラフ
PS4版ホロウナイトにおけるトロフィー達成率(2019年3月24日現在)

結果を見て、まず思うのは

「ホーネットのクリア率たけー!」

これに尽きる。だって、67.2だよ?四捨五入したら70%だよ?7割がアレを倒しているんかい…。倒せなくて、アレで一度投げ出した自分の立場はどーなる。

ホーネットの初戦と、「帰ってきたホーネット」のところでガクンと下がるのは、両者の強さが段違いであるだけでなく、間に無数のボスが存在することにもよる。正確にどのボスがユーザーを止めたか(あるいは現在も止めているのか)、そこが知りたいのに残念だ。壊れた器あたり、結構止めてると思うんだよな。

次に目に付く異常さが、3体の守護者ヘラー、モノモン、ルリエンを倒した割合が大差ないことだ。見てくれよ、これ!

ヘラー : 34.3
モノモン : 32.7
ルリエン : 31.5

あのさー、そりゃ守護者はガーガー寝ていて無抵抗だよ?でも、その前にボス戦がないヘラーと、ぬるいボスのいるモノモンと、唐突に数で押してくる無頼のボス軍団を擁するルリエンと、大体同じくらいって、どゆこと?ホロウナイトを倒した率=ゲームのクリア率の23.2も、上記守護者討伐から減ってはいるものの、一般的ゲームのクリア率と同程度とは?意識的に難易度を大胆に下げてあることが感じられるトリコでさえ27.9%しかないよ?

さらに見ていくと、複数の難所を含む全幼虫救出が2割強、シビアな指技が必要なソウルの器完成の達成率が、数が多いけど1つ1つにはテクが要らないHPカンストよりハッキリと多いこと、指技要素はほぼ皆無であるにも拘わらず6.0%の突出した低クリア率が目立つミスター・マッシュルームのクエストなどを通して、一つの像が浮かび上がって来ないだろうか。

自分の腕に自信があり、チャレンジを好むユーザーの姿が。それは、難所に挑むことには貪欲で、嬉々として取り組み、またクリアしていくが、面倒くさいだけの作業系ミッションには興味を示さない一面も併せ持つ、ゲーム慣れした人たちの群れであるようだ。

そう考えると面白いのが、グリムを倒した人が18.1%いるのに、その後簡単な手続きだけで済むグリムイベントを終わらせている人は9.9%にとどまること。これをどう読もう。グリムは初見ではまず叶わない強ボスだ。それに挑むことには血がたぎるが、その後の事務処理は面倒くさいからだろうか。

いや、おそらく、さらに鬼畜な夢バージョンのグリム、悪夢の王に挑んでいる最中か、倒す可能性を残すために保留にしているのではないだろうか。簡単ルートを選んでしまうと悪夢の王に挑めないから。もしかしたら、悪夢の方を倒すと別のトロフィーが貰えるのかもしれない。1周でできるだけやろうとすると、上手い人はそっちだけ獲得する結果になることも考えられる。10周目にしてグリムイベントを簡単クリアしたデータと、悪夢王が眠っているデータを未練たらしく温存している身としては、そこは想像するしかない。

いずれにせよ、このグラフに足跡を残している人たちは、事前に調査して高難易度を承知で、いや、むしろ、難しいと聞いて挑んだ腕に自信のあるゲーマーか、このゲームが気に入って投げ出さずに続けた普通のユーザーか、多分、その両方なのだろう。

自分はもちろん後者。買う前に難しいと知っていたら避けたことだろう。しかし雰囲気に惹かれて始めてしまうと、美術、キャラデザイン、声、音楽、操作性などの全てが好きすぎて投げ出せなくなってしまった。多くのゲームでは、最初の簡単なボスから脱落していく人が大勢いるのが普通に見られるので、ホーネットを苦労して倒した後にその高いクリア率を目にした時には「とんでもないところに来てしまった」と感じたものだ。

だが今は、来て良かったと思っている。白い宮殿の通常コースがお遊戯に見えるほどの超絶難易度を誇る「苦難の道」のノーダメクリア動画などを見ると、思う。これほど並外れた反射神経を持つ人には、普通の難易度のゲームはつまらないだろうな、と。そして、本編ばかりか、無料DLCでどんどんハードルを上げていくホロウナイトには、難しい、というそれだけでも今のゲーム界で十二分に存在感をもって輝いているのだろう、と。 

追記:トロコンについて

ところでPS4のプラチナ・トロフィー、いわゆるトロコンを目指す場合、超絶難易度を誇るエンド・コンテンツである神の家の攻略が必須となります。これは本当に厳しく、トロコンするとTwitterでアクティブだった当時のTeamCherryが(今はご多忙のためか休眠中のようです)祝福リツィートしてあげるほど珍しいので、心して挑みましょう。「人を選ぶ」と言われる内容ですので、できなくても恥ではありません。逆に攻略できたなら大いに誇るべきです。僕?もちろん早々に諦めました。いつでも好きなボスといろんな条件で戦える神の家は大好きですが。

PS4トロフィー分析によるホロウナイトユーザープロファイリング・漫画

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