僕とサブローちゃんが統計の本になりました!

ドラゴンエイジ:インクイジション紹介漫画「こんな傑作が616円でいいんかい」

6年前のゲーム・オブ・ザ・イヤー受賞作なので今さらな名作かもしれませんが、今さら紹介するのは他でもありません。僕は今まで名前も聞いたことがなかったけど、正月セールであまりにも安いので適当に買ってみたら、面白くて度肝を抜かれたからです。僕のようにPS4を買って日が浅く、この大作が未体験の人がいたら、ぜひこの616円(PSストア)というソシャゲなら鼻もかめないようなお年玉価格のうちに体験してもらいたいと思ったからです。

 ドラゴンエイジ・インクイジションは、オープンワールドRPGです。「洋ゲーはちょっと?」「美人がいない?」まあまあまあ、

616円ならだまされたと思って買ってみてもよくないでしょうか!

僕は2時間遊べればいいかと思って買いましたが12月中盤から狂ったように遊んで、現在2周目です。ストーリーの分岐が半端ないので、まだまだ知らないことばかりです。

 シリーズ3作目らしいですが、全然やったことなくても、予備知識がなくても問題ありませんでした。知らないなりにも、前作で活躍したんだろうな〜って人たちがいて、いろいろ思い巡らせて楽しめました。飛び込んで、運命に身をまかせて決断を繰り返していくうちに、ちゃんと一人前の英雄になって、いい人生を生きることができます。

このゲームの何がすごいかというと、話が面白いです。シナリオも練りこんであるし、プレイヤーの決断による話の分岐がダイナミックで、ずっと影響していきます。それから、キャラクター作りも素晴らしい。洋ゲー独特の濃い人たちの中に放り込まれて、

「この人たちコワイ、帰る!」

と、最初こそ涙目でしたが、仲間たちの性格づけが実にしっかりしており、人の感情を動かすものを熟知した数々の巧みなイベントを通して 、少しずつ、ですが着実に愛着が湧くようになっています。

最初キツイいブスと思っていたお姉さまも、中盤からは非の打ち所のない美人に見えてきて我ながら驚きました。たくさんいて覚えきれなかったメンバーも、それぞれの嫌なツボ、喜ぶツボも心得てきて親しさが増す頃にはアメリカのテレビコメディのようなユーモラスなイベントがあったりして、驚きつつも大いに楽しみました。

それから、大事なことですが、操作が簡単です。戦略とか政治とか細かく考えるのが面倒でも、テキトーにやっていれば、綱渡りのような駆け引きに出たり大胆な罠をかけたりと、すごいことをやっているような気分にして、うまくノセてくれます。

戦闘も、細かくタクティクス画面で操作すれば緻密な戦いが楽しめますが、面倒ならアクションゲームとして適当にやっていても一番簡単なカジュアルモードなら大丈夫です。

 オープンワールドなのであちこち歩き回りますが、地形や植生が魅力に富んでいて飽きません。いい加減に歩いていても、仕込みの密度が高いので、割といろいろ発見して、

「俺スゲー!」

と思い込ませてくれますし、何より退屈しません。

それから、翻訳が割り切っていて非常にプロいです。洋ゲーにありがちな変な日本語はなく、あくまでも日本人がわかる日本語になっています。顕著なのが教会関連の用語で、外国のプレイヤーなら意味が重たすぎる「教会、教皇、使徒」のような単語を英語版では注意深く避けているのですが、日本語版ではズバリ「教会、教皇、使徒」になっちゃってます。外国人なら違う単語でも「ああ、教皇のことだな」と察せられるでしょうが、日本人にはそもそもピリピリするほど馴染みがないですからね。それくらいでちょうどいいのだと思います。文化ごと翻訳する、というのはこういうことかと感動しました。

主人公の呼ばれ方も呼ぶ人によっていろいろあるんですが、日本語訳では役職名か「閣下」で統一されています。僕はm’lordと呼ばれてグッと来ましたが、教科書通り「わが殿」などと訳されても今の日本では「戦国武将かよ!」って感じですから、これでいいんでしょう。正確さよりも遊ぶ人の快適さ、うるさくなく自然に流れる日本語を、と考えられているのだと感じ入ります。

ただ、ひとつだけ問題なのが、会話の選択肢として出てくる「済まない」です。I’m sorryなんですが、謝る局面じゃないのにこれが出てきたら「残念だったね、つらかったね」くらいの、凹んでいる相手の気持ちに寄り添う言葉だと思って選ぶといいです。本当に謝っている時もあったかもしれませんが、圧倒的にこっちの意味だったように思います。

というわけで、時間がありませんので、まだの方はぜひ、616円のうちに!…まあ、いつもは1980円で 、それでも超絶お買い得なんですけどね。

ドラゴンエイジ:インクイジションすごい!(漫画)
ちなみに顔の修正は「黒のよろず屋」でできます

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